ETFの人気を示す出来高・売買代金・純資産総額ランキングについて解説!流動性リスクについて押さえておこう。

「ETFで人気の銘柄って?」「ETFの人気を示す指標はどれを見ればいいの?」「ETFの人気ランキングを知りたい!」など、ETFの人気銘柄について知りたいと思っていませんか?

ETFの人気を示す指標としては、出来高・売買代金・純資産総額の3指標があります。

人気がある=取引量が多いことは「流動性がある」と言われ、流動性はETF投資を行う上でも重要なポイントです。

人気がない=流動性がない銘柄は、取引の際に流動性コストが発生してしまい、長期的には償還リスクにもつながるなどデメリットも多くなっています。

この記事では、ETFの人気指標となる出来高・売買代金・純資産総額の概要やランキングについて解説した上で、ETFの流動性リスク全般について説明していきます。

 

ETFの人気を示す3指標:出来高、売買代金、純資産総額

ETFの人気を示す指標としては、次の3つが挙げられます。

  • 出来高
  • 売買代金
  • 純資産総額

それぞれの概要について見ていきましょう。

 

ETFの出来高とは?

出来高とは、期間中に市場で取引された売買数量のことです。

出来高は、株やETFのチャートを見たときに、株価の下に表示されていることが一般的です。

上図の下画面に表示されている「売買高」が出来高を示しています。

個別株トレードにおいては、出来高の増減は株価と並んで重要な情報となりますが、ETF投資において出来高はほぼ見る必要はありません。

ETF投資は、長期投資になるため、日々の出来高の増減は全く関係ないためです。

ただ、ETFの流動性リスクについて見る上では、大引けに取引があるかどうかを確認しておくことは重要です。

大引けに取引が安定的にあることが確認できれば、引成注文を出すことで流動性リスクを最小限にして取引できるためです。

大引けに取引があるかどうかを確認するためには、5分足チャートの大引けの出来高を見る、「歩み値(Time&Sales)」で大引けの値を確認する、という2通りの方法があります。

5分足チャートで大引けに取引があるかどうかを確認するには、大引け(15:00)での出来高を見ましょう。

世界株ETF【2559】MAXIS全世界株式(オール・カントリー)上場投信について、2023年12月25日分の5分足チャートを見ると、大引けに取引があることが分かります。

より正確に出来高を見るには、「歩み値(Time&Sales)」を見ます。

大引け(15:00)には269株の出来高があったことが分かります。

ETF投資における出来高は、一定以上あれば、流動性リスクなしと判断できる指標であり、それ以上でもそれ以下でもありません。

なお、当サイトでおすすめしている次の3銘柄は、いずれも流動性リスクに問題はありません。
-世界株ETF:【2559】MAXIS全世界株式(オール・カントリー)上場投信
-米国株ETF(S&P500指数):【2558】MAXIS米国株式(S&P500)上場投信
-米国株ETF(NASDAQ100指数):【1545】NEXT FUNDS NASDAQ-100(為替ヘッジなし)連動型上場投信
※先進国株ETF:【1550】MAXIS 海外株式(MSCIコクサイ)上場投信は、やや流動性が厳しくなっていることに注意しておいてください。

 

ETFの売買代金とは?

売買代金とは、その日にいくらの代金が取引されたのかを示す指標です。

個別株トレードにおいては、売買代金ランキングは、人気銘柄を探すために非常に有用なツールとなっています。

個別株トレードをするには、1日の売買代金が50億円以上、最低でも10億円以上程度が目安となりますが、長期投資のETF投資においては1日1億円程度あれば十分です。

なお、当サイトでは、ETFの流動性を6段階で評価していますが、1日の売買代金によって、次のように評価しています。
-×:終値で取引がない
-★:売買代金1億円未満
-★★:売買代金1~10億円
-★★★:売買代金10~50億円
-★★★★:売買代金50~100億円
-★★★★★:売買代金100億円以上

売買代金は、一定以上あれば問題ありません。

ETF投資において、流動性リスクを避けるために重要なことは、大引け(終値)で十分な取引がされているかどうかです。

ここさえクリアできていれば、流動性は1日5億円でも100億円でも同じことです。

 

ETFの純資産総額とは?

ETFの純資産総額とは、ETFの規模の大きさを示すもので、以下の式で算出されます。

  • 純資産総額=基準価額×受益権口数

長期的なETFの人気を示すバロメータとしては、純資産総額は有用なものです(出来高・売買代金は、ETFを取得する際に重要なバロメータです)。

純資産総額は、東証のETF一覧ページのパンフレットなどに記載されています。

世界株ETF【2559】MAXIS全世界株式(オール・カントリー)上場投信の、2023年6月30日時点の純資産総額は264億円であることが分かります。

純資産総額、より正確に言うと、受益権口数が基準よりも少ないと、償還による上場廃止となるリスクがあることに注意が必要です。

不人気ETFの償還リスクについては、次の記事で解説しているので参考にしてみてください。

ETFは償還・上場廃止でどうなる?償還金の受け取り方法や税金、VIX指数の償還についても解説!
「保有ETFが償還で上場廃止になったらどうなる?」「償還になるETFの受け取り方法や税金(NISA)は?」「償還リスクがある銘柄って?」「VIX指数が上場廃止になるって本当?」など、ETFの償還について疑問に思っていませんか? ETFは償還...

ただ、受益権口数が少なく、償還・上場廃止となるケースはほとんどありません。

少なくとも、当サイトでもおすすめしている米国株ETFや世界株ETFが償還となることはまずありません。

世界株ETF【2559】MAXIS全世界株式(オール・カントリー)上場投信にしても、繰上償還となる条件例として「受益権の口数が10万口を下回ることとなった場合」と記載されていますが、2023年6月30日時点の受益権口数は164万3,700口と大きく上回っています。

 

ETFの人気ランキングを見る方法

ETF出来高・売買代金・純資産総額のランキングを見る方法を見ていきましょう。

ETFのランキングについては、投資情報サイト「ETF株マップ.com」、SBI証券「ETF・ETN取扱銘柄一覧」で網羅可能です。

ただ、出来高・売買代金・純資産総額のいずれも、一定以上あれば十分のため、ETF間の人気の違いを気にする必要はありません。

 

ETFの出来高ランキング

ETFの出来高ランキングは、SBI証券「ETF・ETN取扱銘柄一覧」で確認できます。

上記のETF一覧で「出来高」をクリックすると、出来高順にソートされます。

なお、2023年12月25日の出来高ランキングトップ10は次の通りです。

順位 銘柄名 出来高
1 【1357】NEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信 22,393,742
2 【1360】日経平均ベア2倍上場投信 9,894,480
3 【1459】楽天ETF−日経ダブルインバース指数連動型 5,294,219
4 【1570】NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信 2,525,971
5 【1552】国際のETF VIX短期先物指数 2,422,838
6 【1571】NEXT FUNDS 日経平均インバース・インデックス連動型上場投信 2,321,003
7 【2516】東証グロース250ETF 1,537,610
8 【1678】NEXT FUNDS インド株式指数・Nifty 50連動型上場投信 1,338,180
9 【1615】NEXT FUNDS 東証銀行業株価指数連動型上場投信 1,153,800
10 【1699】NEXT FUNDS NOMURA原油インデックス連動型上場投信 995,630

出来高ランキングでは、インバース型・レバレッジ型、グロース銘柄、インド株など、価格帯が小さく、短期投資に人気の銘柄が上位に入ってきやすい傾向があります。

7位から10位の銘柄はいずれも普通のETFですが、どれも価格帯が1,000円未満と、少額で取引しやすい銘柄となっています。

出来高は、大引けに一定数あれば十分なため、出来高ランキングは長期のETF投資の参考にはできません。

 

ETFの売買代金ランキング

ETFの売買代金ランキングも、SBI証券「ETF・ETN取扱銘柄一覧」で出来高と同様に確認できます。

上記のETF一覧で「売買代金」をクリックすると、売買代金順にソートされます。

2023年12月25日の売買代金ランキングトップ10は次の通りです。

順位 銘柄名 売買代金(千円)
1 【1570】NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信 52,630,728
2 【1458】楽天ETF−日経レバレッジ指数連動型 8,728,603
3 【1321】NEXT FUNDS 日経225連動型上場投信 5,395,204
4 【1360】日経平均ベア2倍上場投信 5,109,420
5 【1357】NEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信 4,725,691
6 【1579】日経平均ブル2倍上場投信 4,667,216
7 【1459】楽天ETF−日経ダブルインバース指数連動型 4,507,902
8 【1306】NEXT FUNDS TOPIX連動型上場投信 2,289,244
9 【1571】NEXT FUNDS 日経平均インバース・インデックス連動型上場投信 1,735,106
10 【1320】iFreeETF 日経225(年1回決算型) 1,573,965

売買代金ランキングは、出来高ランキングとは、銘柄がガラっと変わっていることが分かります。

出来高ランキングでは価格帯が小さい銘柄が上位に入ってきやすいですが、売買代金ランキングではより人気銘柄が反映されやすいと言えます。

とはいえ、長期のETF投資では、流動性リスクなく取得できればよいため、売買代金ランキングの銘柄も参考にはなりません。

なお、売買代金ランキングは「ETF株マップ.com」でも確認可能です。

 

ETFの純資産総額ランキング

ETFの純資産総額ランキングは、投資情報サイト「ETF株マップ.com」で確認可能です。

ランキングの「時価総額」→「降順」をクリックすると、ETFの時価総額(純資産総額)でソートされます。

2023年12月25日時点のトップ10は次の通りです。

順位 銘柄名 時価総額(億円)
1 【1557】SPDR S&P500 ETF 700,027
2 【1306】NEXT FUNDS TOPIX連動型上場投信 196,731
3 【1308】上場インデックスファンドTOPIX 91,614
4 【1321】NEXT FUNDS 日経225連動型上場投信 90,114
5 【1305】iFreeETF TOPIX(年1回決算型) 89,348
6 【1326】SPDRゴールド・シェア 82,851
7 【1330】上場インデックスファンド225 42,994
8 【1320】iFreeETF 日経225(年1回決算型) 41,382
9 【1348】MAXIS トピックス上場投信 29,627
10 【1346】MAXIS 日経225上場投信 21,736

純資産総額ランキングは、長期投資の人気ランキングとも言えますが、上場歴が長い銘柄ほど有利になる性質があることには留意しておきましょう。

こちらも出来高・売買代金ともに、一定以上あれば十分であるため、長期投資におすすめの銘柄を探すことに適当とは言えません。

なお、当サイトでおすすめの3銘柄について、純資産総額の順位は次の通りです。

順位 銘柄名 時価総額(億円)
60 【1545】NEXT FUNDS NASDAQ-100(為替ヘッジなし)連動型上場投信 511
68 【2558】MAXIS米国株式(S&P500)上場投信 445
82 【2559】MAXIS全世界株式(オール・カントリー)上場投信 334

 

ETFの人気指標の目安

ETFの人気指標となる出来高・売買代金・純資産総額の目安について解説していきます。

 

ETFの出来高の目安

ETFの出来高の目安については、1日の出来高云々ではなく、大引けに十分な出来高があるかどうかを確認するようにしてください。

確認方法としては、5分足チャートもしくは「歩み値」を見て、大引けに取引されているかどうかを確認します(上記で解説した通りです)。

なお、ETF投資においては、「出来高を伴った陽線が出たら買い」などといったトレードの知識は一切必要ありません。

ETFは、インデックスに連動するものであるためです。

 

ETFの売買代金の目安

ETFの売買代金の目安としては、最低でも1日1億円以上の取引があることを目安に考えてください。

当サイトでは、ETFの流動性を6段階評価(×~★★★★★)していますが、★以上なら大引けで取引可能という目安です(できれば★★以上が理想的です)。

新NISAを使って、ETFに長期投資する場合には、取引量が最も多くなる寄り付き・大引けで取得できればよいため、一定以上の流動性があれば、それ以上は必要ありません。

トレードの場合には、日中に逆指値注文の損切りで逃げやすいことが重要なため、売買代金10億円以上の流動性は欲しい所ですが、長期投資の場合は日中に損切りすることはないためです。

 

ETFの純資産総額の目安

ETFの純資産総額の目安は、純資産総額そのものよりも、受益権口数が一定よりも小さい場合の償還リスクに注意が必要です。

より詳しくは、次の記事で解説しています。

ETFは償還・上場廃止でどうなる?償還金の受け取り方法や税金、VIX指数の償還についても解説!
「保有ETFが償還で上場廃止になったらどうなる?」「償還になるETFの受け取り方法や税金(NISA)は?」「償還リスクがある銘柄って?」「VIX指数が上場廃止になるって本当?」など、ETFの償還について疑問に思っていませんか? ETFは償還...

ある程度の流動性があるETFなら、純資産総額(受益権口数)が小さくなり償還になることはほとんどないため、気にする必要はありません。

 

人気ETFのメリット

人気があるETF、つまり出来高・売買代金・純資産総額が多いETFのメリットについて解説していきます。

※基本的に出来高・売買代金・純資産総額の3指標は比例するため、ここでは3指標についてひっくるめて解説していきます。

 

流動性リスクがない

取引量が多い人気ETFは、流動性リスクが小さいことが最大のメリットです。

ここで改めて流動性リスクについて解説していきましょう。

次の板は、2023年12月26日に売買代金がワースト4位だった【1586】上場インデックスファンドTOPIX Ex-Financialsの大引け時点でのものです。

なお、この日の売買代金は11,000円、出来高は6株となっており、小学生のお年玉よりも少ない取引量でした。

現在価格が1,900円ですが、売り板が1,920円に3株しか出ていないため、仮に2万円分・10株買おうとすると、1,941円まで買わないといけなくなります。

現在株価が1,900円にも関わらず、売り板が出ていないため1,942円と、約2%もの流動性コストを払わなければいけなくなります。

これが流動性リスクです。

一方、2023年12月26日に売買代金が最も多かった銘柄【1570】NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信の板は次のようになっていました。

この日の売買代金は601億2,032万円、出来高は2,894,626株となっていました。

気持ち悪い位、各価格帯に注文が出ており、いつでも取引できることが分かります(現在株価と買い板がやや乖離していますが、一時的にこの程度の乖離はどの銘柄でもあります)。

 

人気ETFはステルス減配のリスクがない

ETFを定点観測していると、優良銘柄であっても、人気がない銘柄は、知らず知らずの内に分配金が減ることがあります。

当サイトでは、これを「ステルス減配」と呼んでいます。

具体的には、【1311】TOPIX Core 30 連動型上場投資信託や【1546】NEXT FUNDS ダウ・ジョーンズ工業株30種平均株価(為替ヘッジなし)連動型上場投信で、信託報酬の引き下げと分配金利回りの引き下げが行われました。

詳しくは、下記記事のアーカイブを参照ください。

ETF投資におすすめの銘柄11選!【2024年最新版】
・当サイトでおすすめのETF銘柄について、最新情報を記載しています。 ・当サイトでおすすめするETF投資の具体的な方法についてはこちらの記事を参照ください。 ・「信託報酬」「分配金」については、日本取引所のETF一覧ページにある銘柄詳細の情...
銘柄名 信託報酬(2021年→2023年) 分配金(2021年→2023年) 分配金利回り(2021年→2023年)
【1311】TOPIX Core 30 連動型上場投資信託 0.242%→0.209% 26.8円→14.1円 3.12%→1.53%
【1546】NEXT FUNDS ダウ・ジョーンズ工業株30種平均株価(為替ヘッジなし)連動型上場投信 0.495%→0.33% 1,015円→744円 3.22%→1.73%

分配金利回りが下がっただけなら株価上昇で説明できる場合もありますが、分配金そのものが減らされてしまっているため、信託報酬を削った分以上の分配金を……という穿った見方をしてしまいます。
※これはあくまで管理人の仮説であり、実際はどうか分かりません。ただ、信託報酬が下がると同時に、分配金が減らされたということは事実です。

TOPIX Core30連動型ETFやダウ連動型ETFは、競合銘柄がないことも、このような「ステルス減配」が行われてしまう原因の一つじゃないかと思います。

TOPIXや日経平均株価、S&P500指数、NASDAQ100指数といった競合銘柄が多い人気ETFでは、このような「ステルス減配」は特に見られません。

また、商社株ETF【1629】NEXT FUNDS 商社・卸売(TOPIX-17)上場投信のカタログ値の分配金利回りは0.82%となっています(以前からさらに下がりました)。

これは5大商社株の配当利回りを知っていれば、おかしいことがすぐに分かってしまう数値です。

ウォーレン・バフェット氏が投資していることでも知られる5大商社株の配当利回りは次の通りです(配当利回りは2023年12月26日終値の値)。

銘柄名 配当利回り 【1629】の構成比率
【8058】三菱商事 3.16% 19.95%
【8031】三井物産 3.24% 18.14%
【8001】伊藤忠商事 2.76% 16.56%
【8002】丸紅 3.73% 8.99%
【8053】住友商事 4.09% 8.90%
平均・合計 (平均)3.396% (合計)72.54%

5大商社株の配当利回りの平均が3.396%にも関わらず、商社株ETFの分配金利回りは0.82%というのは、その差額はどこに行ってしまったんでしょうか?

ただ、ETFを運用するファンドもビジネスのため、管理人はこのような行為を批判すべきだとも思いません。

ETFの構成銘柄は素晴らしいにも関わらず、ステルス減配の疑惑がある上記3銘柄(ダウ、TOPIX Core30、商社株ETF)に共通するのは、競合銘柄がなく、不人気ETF(最低限、大引けに取得できる程度の流動性しかない)であるということです。

仮に、S&P500指数や世界株ETFの配当金がステルス減配されたら、SNSなどで話題になるであろうことから、そう簡単にはできません。

人気ETFに投資しておくことは、このような側面でメリットがあるとも考えられます。

 

人気ETFのデメリットと注意点

人気ETFのデメリットや注意点について押さえておきましょう。

 

人気ETFだからといって必ずしも値上がりするとは限らない

みんなが投資している人気ETFだからといって、必ずしも値上がりするとは限りません。

ただ、メリットの所で述べたように、米国株ETFや世界株ETFなどを多くの投資家が求めることでファンドにとってはビジネスとなり、多くのファンドが参入して競争が行われることは投資家にとってのメリットになります。

このようなスケールメリットが生かされることによって、信託報酬の下落につながることがあるためです。

とはいえ、人気ETFだからといって必ずしも上がるわけではありません。

この2点は分けて考えておいてください。

人気ETFのメリットは、ファンドがスケールメリットを生かせるようになり、信託報酬や経費率の下落という形でコスト減にはなります。

ただ、人気ETFだからといって、必ずしも上がるとは限らない点には注意が必要です。

 

流動性(人気)は一定以上あれば十分

ETFの人気の目安となる、出来高・売買代金・総資産総額は、いずれも一定以上あれば十分な指標です。

例えば、S&P500指数連動型ETFについて、純資産総額という点では【1557】SPDR S&P500 ETFや【1547】上場インデックスファンド米国株式(S&P500)の方が人気と言えます。

ただ、信託報酬や分配金利回りという点で見ると、当サイトでは【2558】MAXIS米国株式(S&P500)上場投信をおすすめしています。
※とはいえ、非常に小さな差であるため、【1557】【1547】でも問題ありません。

長期のETF投資においては、人気は取得する際の流動性リスクがない水準を超えていればよいため、一定の流動性があれば、信託報酬や分配金利回りといった他の指標を重視すべきです。

※なお、余談ですが、当サイトではNASDAQ100指数連動型ETFとしては【1545】NEXT FUNDS NASDAQ-100(為替ヘッジなし)連動型上場投信をおすすめしていますが、【2631】MAXISナスダック100上場投信の方が分配金利回りが高いため変更になるかと思っています。人気ETFは競争も激化しているため、おすすめ銘柄は変わる傾向があります。

 

三大ネット証券で人気のETFは?

三大ネット証券(SBI証券、楽天証券、マネックス証券)で買われているETFのランキングについて見ていきましょう。

特に、楽天証券で見られるNISA口座内での保有残高ランキングは参考になります。

 

SBI証券の人気ETF

SBI証券は「月間人気銘柄ランキング」から、1ヶ月に買われた「SBI証券のETF/ETN人気ランキング」を確認できます。

2023年11月分の月間ランキングは次の通りです。

ほぼ市場全体の売買代金ランキングと同様となっており、違いは高配当ETFの【1489】NEXT FUNDS 日経平均高配当株50指数連動型上場投信が入っている程度でしょうか。

 

楽天証券の人気ETF

楽天証券では、「ランキング:NISA-国内株式・国内ETF/ETN」で、NISA口座で買われている人気ETFおよび、保有残高ランキングを見ることができます。

2023年11月分の「国内ETF/ETN  買付代金ランキング」は次の通りです。

なんと1位と2位がダブルインバース型となっており、個人投資家のリテラシーを疑ってしまいます。

さらに、9位の【1552】のVIX指数は長期投資に適さないことはもちろん、償還がほぼ決まっているのですが……。

通常の売買代金ランキングでダブルインバース型の代金が多いことは短期投資の観点から問題ありませんが、これはNISA内での取引です。

どうやら、2024年以降に世界恐慌が起こると思っている個人投資家が多いようです。

高配当ETFの【1489】NEXT FUNDS 日経平均高配当株50指数連動型上場投信は楽天証券でも人気です(当サイトでは、長い目で見たトータルリターンは日経平均株価・TOPIXに収束し、信託報酬分だけ日経平均株価・TOPIX連動型ETFに劣ると解説しています。ただ、この一般論を理解した上で、配当金目的で投資することは問題ありません)。

続いて、2023年11月時点の「国内ETF/ETN  保有残高ランキング」は次の通りです。

NISAでの保有残高ランキングは、長期投資のランキングと言えるものであり、こちらは参考となる内容となっています。

3位の【2558】はS&P500指数連動型、6位の【2559】は世界株(オルカン)で当サイトでもおすすめしている銘柄です。

NISAを使っていてかつ、長期保有のランキングとなっているため、リテラシーが高い層が集まっているのではないかと推測されます。

 

マネックス証券の人気ETF

マネックス証券では、「ETF/ETN・J-REITランキング」で、ETFの売買高および保有残高ランキングを発表しています。

なお、1週間のランキングとなっており、NISA内ランキングではないことには注意しておきましょう。

2023年12月3週目の「ETF/ETN 売買代金ランキング(2023年12月18日~2023年12月22日)」は次の通りです。

1週間の売買代金ランキングとなると、レバレッジ型・インバース型が強くなります。

続いて、2023年12月3週時点での保有残高ランキングを見てみましょう。

これはNISA口座での保有残高ランキングではありませんが、楽天証券のNISA口座での保有残高ランキングと見比べてみてください。
※楽天証券とマネックス証券とで顧客のリテラシーが変わるとも思えない点を留意した上で見てみましょう。

長期的に逓減していくダブルインバース型が保有残高ランキングで4位に入っているということは、含み損を抱えたまま塩漬けにしてしまっている投資家が多いことが想像できます。

長期のETF投資においては、全く参考にはなりません。

 

まとめ

この記事では、ETFの人気指標となる出来高・売買代金・純資産総額の概要やランキングについて解説した上で、ETFの流動性リスク全般について説明してきました。

ETFの人気は、出来高・売買代金・純資産総額の3指標で図ることが可能です。

人気がない銘柄(流動性がない銘柄)は、取引の際に流動性コストを払う場合があり、余りにも人気がないとファンドもビジネスにならないため償還・上場廃止となるリスクがあります。

新NISAを使った長期のETF投資をする上では、終値で安定的に取引されているかどうかを確認することが重要です。

具体的な目安としては、売買代金が最低でも1日1億円以上(できれば1日5億円以上)あり、大引けに安定した出来高がある銘柄なら、引成注文で流動性リスクなしに投資できます。

ETF投資においては、終値で安定的に取引できる人気があれば十分であるため、一定以上の人気があれば、成長性や信託報酬、分配金利回りなどに注目するようにしましょう。

当サイトでおすすめしている次の3銘柄は、いずれも流動性リスクの問題がない人気銘柄となっています。
-世界株ETF:【2559】MAXIS全世界株式(オール・カントリー)上場投信
-米国株ETF(S&P500指数):【2558】MAXIS米国株式(S&P500)上場投信
-米国株ETF(NASDAQ100指数):【1545】NEXT FUNDS NASDAQ-100(為替ヘッジなし)連動型上場投信

 

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マネックス証券

マネックス証券のETF投資について、より詳しく知りたい場合には下記記事も参照してみてください。

マネックス証券のETF投資を解説!新NISAや人気ランキング、買い方についても紹介!
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