S&P500指数連動型の東証ETFの違いを徹底比較!ETFと投資信託はどちらがおすすめ?

「S&P500指数に連動する東証ETFのおすすめは?」「新NISAでS&P500指数に投資するならETFと投資信託のどちらにすべき?」「S&P500指数・オルカン・NASDAQ100指数の違いって?」など、S&P500指数でお困りではありませんか?

米国株を代表する株価指数「S&P500指数」に連動するETFや投信は、新NISAやiDeCoによるインデックス投資で基本となる銘柄です。

S&P500指数に連動する銘柄は、オルカン(全世界株式)とNASDAQ100指数の中間のリスク・リターンが期待できると押さえておきましょう。

この記事では、S&P500指数とオルカン・NASDAQ100指数の違いやS&P500指数に連動する東証ETFについて一覧で解説しています。

 

  1. S&P500指数とは?
  2. S&P500指数と他の米国株指数の違いについて
    1. 「S&P500指数」と「ダウ平均株価」「NASDAQ100指数」の違い
    2. 「S&P500指数」と「CRSP US トータル・マーケット・インデックス」の違い
  3. S&P500指数と世界株ETF・世界株投信(オルカン)の違い
    1. S&P500指数とオルカンの構成銘柄の違い
    2. S&P500指数とオルカンのドル比率の違い
    3. S&P500指数とオルカンの成績の違い
    4. S&P500指数とオルカンのリスクの違い
    5. S&P500指数とオルカンの分配金利回りの違い
  4. S&P500指数に連動するETFに投資するメリット
    1. 成長を続ける米国株に分散投資できる
    2. ドル建て資産になるため円安リスクをヘッジできる
    3. オルカンよりリターンが期待でき、NASDAQ100指数よりリスクが小さい
  5. S&P500指数に連動するETFに投資するデメリット
    1. 為替ヘッジありの銘柄は「為替ヘッジコスト」が発生するためおすすめできない
  6. S&P500指数に連動する東証ETF一覧
    1. 【1547】上場インデックスファンド米国株式(S&P500)
    2. 【1557】SPDR S&P500 ETF
    3. 【2558】MAXIS米国株式(S&P500)上場投信
    4. 【2633】NEXT FUNDS S&P 500 指数(為替ヘッジなし)連動型上場投信
    5. 【1655】iシェアーズ S&P 500 米国株 ETF
    6. 【2521】上場インデックスファンド米国株式(S&P500)為替ヘッジあり
    7. 【2563】iシェアーズ S&P 500 米国株 ETF(為替ヘッジあり)
    8. 【2630】MAXIS米国株式(S&P500)上場投信(為替ヘッジあり)
    9. 【2634】NEXT FUNDS S&P 500 指数(為替ヘッジあり)連動型上場投信
  7. S&P500指数に連動する投資信託(iDeCo、新NISA・つみたて投資枠)
  8. 新NISAではS&P500指数連動型の米国株ETFと米国株投信のどっちがおすすめ?
  9. S&P500指数連動型の米国ETF
  10. まとめ
  11. ETF投資を始めるならマネックス証券がおすすめ!

S&P500指数とは?

「S&P500指数」は、米国市場を代表する500銘柄で構成され、時価総額ベースで算出される米国株指数です。

米国市場の時価総額の約75%を占めており、ダウ工業平均株価よりも米国市場全体の状態を表す株価指数となっています。

時価総額加重平均型であるため、時価総額が大きいGAFAM(Google、Amazon、Facebook(Meta)、Apple、Microsoft)やNVIDIA、TESLAといった銘柄の構成比率が高い点が特徴です。

S&P500指数の構成銘柄の動向については、米国株サイト「finviz」のマップを見ると、一目で分かるため便利です。

※画像出典:finviz

 

S&P500指数と他の米国株指数の違いについて

S&P500指数と、他の米国株指数の違いについて見ていきましょう。

 

「S&P500指数」と「ダウ平均株価」「NASDAQ100指数」の違い

「ダウ平均株価」「S&P500指数」「NASDAQ100指数」の3指数は、米国市場の主要3指数と言われています。

代表的な米国株ETFで、主要3指数の構成銘柄上位10銘柄を見てみると次の通りです(2023年12月31日時点)。

順位 ダウ平均株価 構成比率 順位 S&P500指数 構成比率 順位 NASDAQ100指数 構成比率
1 【UNH】UNITEDHEALTH GROUP INC 9.05% 1 【AAPL】APPLE INC 6.53% 1 【AAPL】APPLE INC 8.87%
2 【GS】GOLDMAN SACHS GROUP 6.66% 2 【MSFT】MICROSOFT CORP 6.44% 2 【MSFT】MICROSOFT CORP 8.22%
3 【MSFT】MICROSOFT CORP 6.47% 3 【AMZN】AMAZON.COM INC 3.22% 3 【AMZN】AMAZON.COM INC 4.67%
4 【HD】HOME DEPOT 5.99% 4 【NVDA】NVIDIA CORP 2.82% 4 【AVGO】BROADCOM INC 3.98%
5 【CAT】CATERPILLAR INC DEL 5.12% 5 【GOOGL】ALPHABET INC-CL A 1.92% 5 【META】META PLATFORMS INC-CLASS A 3.73%
6 【MCD】MCDONALD’S CORP 5.10% 6 【META】META PLATFORMS INC-CLASS A 1.84% 6 【NVDA】NVIDIA CORP 3.60%
7 【AMGN】AMGEN INC 4.97% 7 【GOOG】ALPHABET INC-CL C 1.62% 7 【TSLA】TESLA INC 3.59%
8 【CRM】SALESFORCE INC 4.58% 8 【TSLA】TESLA INC 1.62% 8 【GOOGL】ALPHABET INC-CL A 2.45%
9 【V】VISA INC-CLASS A SHARES 4.49% 9 【BRK/B】BERKSHIRE HATHAWAY INC CL B 1.50% 9 【GOOG】ALPHABET INC-CL C 2.38%
10 【BA】BOEING CO 4.49% 10 【AVGO】BROADCOM INC 1.14% 10 【COST】COSTCO WHOLESALE CORPORATION 2.23%

※ダウ平均株価は、【1546】NEXT FUNDS ダウ・ジョーンズ工業株30種平均株価(為替ヘッジなし)連動型上場投信を参照。NEXT FUNDS「NF・米国株NYダウヘッジ無ETF(1546)」
※S&P500指数は、【2633】NEXT FUNDS S&P 500 指数(為替ヘッジなし)連動型上場投信を参照。NEXT FUNDS「NF・米国株S&P500ヘッジ無ETF(2633)」
※NASDAQ100指数は、【1545】NEXT FUNDS NASDAQ-100(為替ヘッジなし)連動型上場投信を参照。NEXT FUNDS「NF・米国株NASDAQヘッジ無ETF (1545)」

「NASDAQ100指数」は時価総額が大きいハイテク銘柄が上位を占めており、「S&P500指数」に比べると上位銘柄の比率が大きくなっていることが分かります。

「ダウ平均株価」はニューヨーク証券取引所(NYSE)の銘柄が多く含まれており、時価総額順にはなっていません。

米国株3指数について、直近10年間のチャートで比較してみると次の通りです。

上図の通常チャート(SPX)が「S&P500指数」、オレンジのチャート(DJI)が「ダウ平均株価」、エメラルドのチャート(NDX)が「NASDAQ100指数」となります。

いずれも直近10年間では大きく上昇していますが、「NASDAQ100指数」が飛び抜けていることが明らかです。

より正確に言うと、GAFAM(Google、Amazon、Facebook(Meta)、Apple、Microsoft)、NVIDIA、TESLAの7銘柄がとにかく強かったと言えます。

とはいえ、米国FRBが利上げ路線に舵を切りハイテク株が大きく下落した2021年11月から2022年に掛けての「NASDAQ100指数」は、「S&P500指数」「ダウ平均株価」よりも大きく下落しており、ハイリスク・ハイリターンであることに注意が必要です。

 

「S&P500指数」と「CRSP US トータル・マーケット・インデックス」の違い

ETF投資をするなら米国株3指数(特に、時価総額加重平均型の「S&P500指数」と「NASDAQ100指数」)の違いさえ押さえておけば問題ありません。

ただ、楽天証券でiDeCoをやっていたりすると、米国株指数「CRSP US トータル・マーケット・インデックス」に連動する米国株投信を目にすることがあるかと思います。
※楽天証券のiDeCoで投資できる米国株投信「楽天・全米株式インデックス・ファンド」は、楽天投信投資顧問が運用する、「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」に連動する米国株投信です。

「CRSP US トータル・マーケット・インデックス」は、米国株全銘柄を対象とした時価総額加重平均型の指数です。

「S&P500指数」に比べると、GAFAMやNVIDA、TESLAといった時価総額が大きい銘柄が占める割合が大きい点は共通しているものの、銘柄数が多くなるためその比重は下がります。

「S&P500指数」と「CRSP US トータル・マーケット・インデックス」について、直近10年間のチャートで比較してみると次の通りです。

ほぼ変わらないことが分かるかと思います。
※上図は起点が2011年頃になっているため上図のようになっているのですが、起点をわずかにズラすと逆転するポイントもあります。いずれにしても値動きの形がほぼ同じであり、本質的にはほとんど違いはありません。

インデックス投資においては、「S&P500指数」と「CRSP US トータル・マーケット・インデックス」はほぼイコールであると考えて問題ありません。

ただ、「S&P500指数」に連動するETFや投信の方がメジャーであり、信託報酬が低い傾向にあるため、S&P500指数がおすすめされます。

なお、東証ETFには「CRSP US トータル・マーケット・インデックス」に連動する米国株ETFはありません。

 

S&P500指数と世界株ETF・世界株投信(オルカン)の違い

ETF投資などのインデックス投資、新NISAやiDeCoでは、「S&P500指数とオルカンのどちらに投資すべきか?」がたびたび論争となります。

なお、オルカンとは「オールカントリー」の略称で、世界中の株式で構成される全世界株式ETF(世界株ETF)や全世界株式投信(世界株投信)のことです。

S&P500指数とオルカンの違いは、ズバリ、米国株比率およびドル比率にあります。

オルカンで米国株が占めるのは6割程度であるため、S&P500指数とオルカンは約6割程度は同じ商品と考えて問題ありません。

オルカンは、残り4割の部分を日本株や欧州株、新興国株といった他の国の株式が埋めており、この部分がS&P500指数との違いです。

また、S&P500指数はドル比率が100%のドル建て商品ですが、オルカンのドル比率は50~60%程度となっているため、円安ドル高になった場合の為替差益はS&P500指数の方が大きくなっています(逆に言えば、円高ドル安になった場合の為替差損もS&P500指数の方が大きいということです)。

リスク・リターンで考えると、S&P500指数の方が、米国株・ドルの影響をより大きく受けやすいため、やや大きいと言えます。

S&P500指数とオルカンの違いについて、より具体的に見ていきましょう。

 

S&P500指数とオルカンの構成銘柄の違い

当サイトでもおすすめしている次の2銘柄から、S&P500指数とオルカンの構成銘柄の違いを見ていきましょう。
-米国株ETF:【2558】MAXIS米国株式(S&P500)上場投信
-世界株ETF:【2559】MAXIS全世界株式(オール・カントリー)上場投信

まずは、それぞれの国別銘柄比率は次の通りです(2023年12月時点)。

順位 【2558】米国株ETF(S&P500指数) 構成比率 順位 【2559】世界株ETF 構成比率
1 アメリカ 100% 1 アメリカ 59.2%
2 日本 5.3%
3 イギリス 3.3%
4 フランス 2.7%
5 カナダ 2.7%
6 スイス 2.2%
7 ドイツ 1.9%
8 オーストラリア 1.7%
9 インド 1.7%
10 台湾 1.5%

※米国株ETFの出典:三菱UFJアセットマネジメント「MAXIS米国株式(S&P500)上場投信」の「最新の月報 2023年12月」
※世界株ETFの出典:三菱UFJアセットマネジメント「MAXIS全世界株式(オール・カントリー)上場投信」の「最新の月報 2023年12月」

S&P500指数は米国株ETFであるためアメリカ株100%で構成されています。

世界株ETF(オルカン)はアメリカ株が約6割となっており、残りは他の国・地域の株式が占めています。

次に、S&P500指数とオルカンの構成銘柄上位銘柄を見ていきましょう(2023年12月時点)。

順位 【2558】米国株ETF(S&P500指数) 構成比率 順位 【2559】世界株ETF 構成比率
1 APPLE INC 6.7% 1 APPLE INC 4.2%
2 MICROSOFT CORP 6.6% 2 MICROSOFT CORP 3.7%
3 AMAZON.COM INC 3.3% 3 AMAZON.COM INC 2.0%
4 NVIDIA CORP 2.9% 4 NVIDIA CORP 1.7%
5 ALPHABET INC-CL A 2.3% 5 ALPHABET INC-CL A 1.5%
6 META PLATFORMS INC-CLASS A 1.9% 6 META PLATFORMS INC-CLASS A 1.1%
7 TESLA INC 1.7% 7 TESLA INC 1.0%
8 BERKSHIRE HATHAWAY INC-CL B 1.6% 8 ALPHABET INC-CL C 0.7%
9 ALPHABET INC-CL C 1.4% 9 BROADCOM INC 0.7%
10 BROADCOM INC 1.2% 10 JPMORGAN CHASE & CO 0.7%

※米国株ETFの出典:三菱UFJアセットマネジメント「MAXIS米国株式(S&P500)上場投信」の「最新の月報 2023年12月」
※世界株ETFの出典:三菱UFJアセットマネジメント「MAXIS全世界株式(オール・カントリー)上場投信」の「最新の月報 2023年12月」

米国株ETF(S&P500指数)と世界株ETFは、上位銘柄自体は変わりませんが、個々の構成比率については、S&P500指数の方がオルカンより大きくなっていることが分かります。

この米国株比率の違いこそが、米国株ETF(S&P500指数)と世界株ETF、つまりS&P500指数とオルカンの違いです。

米国株の上昇によって受ける寄与分が、世界株ETFは米国株ETF(S&P500指数)の6割程度であると認識しておくようにしましょう(逆に言えば、米国株の下落による寄与分も小さくなります)。

 

S&P500指数とオルカンのドル比率の違い

米国株ETF(S&P500指数)【2558】MAXIS米国株式(S&P500)上場投信と世界株ETF【2559】MAXIS全世界株式(オール・カントリー)上場投信のドル比率の違いは、次の通りです。
※なお、ドル比率は、三菱UFJアセットマネジメントの最新の月報には載っていないため、「交付目論見書(2023年9月8日)」を参照しています。このため、世界株ETFについては前見出しの「国別銘柄比率(2023年12月)」とはわずかにズレています。

順位 【2558】米国株ETF(S&P500指数) 構成比率 順位 【2559】世界株ETF 構成比率
1 アメリカドル 100% 1 アメリカドル 62.4%
2 ユーロ 8.3%
3 5.9%
4 イギリスポンド 3.6%
5 香港ドル 2.9%
6 カナダドル 2.9%
7 スイスフラン 2.4%
8 オーストラリアドル 1.8%
9 ニュー台湾ドル 1.7%
10 インドルピー 1.5%

※米国株ETFの出典:三菱UFJアセットマネジメント「MAXIS米国株式(S&P500)上場投信」の「交付目論見書(2023年9月8日)」
※世界株ETFの出典:三菱UFJアセットマネジメント「MAXIS全世界株式(オール・カントリー)上場投信」の「交付目論見書(2023年9月8日)」

米国株ETFはドル100%のドル建て資産ですが、世界株ETFはドルが約60%の外貨建て資産となっています。

円安ドル高になった場合には、米国株ETFは100%の割合で為替差益となりますが、世界株ETFは約50%(円5%の部分は相殺される)の影響となります。

逆もまた然りで、円高ドル安になった場合には、米国株ETFは100%の割合で為替差損となりますが、世界株ETFは約50%(円5%の部分は相殺される)の影響になるということです。

 

S&P500指数とオルカンの成績の違い

S&P500指数とオルカンのインデックス投資の成績を見ていきましょう。

ただ、米国株ETF【2558】MAXIS米国株式(S&P500)上場投信と世界株ETF【2559】MAXIS全世界株式(オール・カントリー)上場投信は上場日が2020年とまだ浅いため、ここでは次の投資信託を参考にしたいと思います。
-米国株投信:「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」
-世界株投信:「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」

それぞれの直近5年間の成績は次の通りです(2023年12月時点)。

種類 銘柄名 1年 3年 5年
米国株投信(S&P500指数) eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) +34.63% +82.73% +163.04%
世界株投信 eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) +30.42% +63.43% +125.84%

※米国株投信の出典:日本経済新聞「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」
※世界株投信の出典:日本経済新聞「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」

直近5年間では、S&P500指数の方がオルカンよりもリターンが大きくなっていたことが分かります。

これは、米国株の上昇と円安ドル高の影響で説明可能です。

 

S&P500指数とオルカンのリスクの違い

S&P500指数とオルカンのリスクについては、一般論で考えると、米国株以外を他の国の株式でヘッジしているオルカンの方がリスクは小さい(米国株暴落やドル暴落の影響が小さい)と言えます。

S&P500指数とオルカンのリスクについて、当サイトでは、ETFの月足チャートで見て直近高値からの最大下落率(直近3ヶ月の最大ドローダウン率)をリスクとして計測してみたいと思います。
※日経新聞の投信サイトでは、リスクは基準価格のブレ幅の大きさで示していますが、あまり有用ではないと考えています。

米国株が大きな下落となった2022年について、米国株ETF(S&P500指数)・世界株ETF・米国株ETF(NASDAQ100指数)は次のようになっていました。

2022年1~3月 2022年11月~1月
【2558】S&P500指数 -14.95%(15,945円→13,560円) -13.87%(16,650円→14,340円)
【2559】世界株 -12.82%(14,420円→12,570円) -11.66%(15,000円→13,250円)
【2631】NASDAQ100指数 -21.49%(13,770円→10,810円) -16.72%(12,255円→10,205円)

より詳しくはそれぞれの銘柄の月足チャートを見て確認してもらえたらと思うのですが、オルカン>S&P500指数>NASDAQ100指数の順に下落率が大きかったことが分かります。

リスク・リターン順となっていることが確認できるかと思います。

 

S&P500指数とオルカンの分配金利回りの違い

三菱UFJアセットマネジメントが運用している米国株ETF(S&P500指数)・世界株ETF・米国株ETF(NASDAQ100指数)の、直近の分配金利回りは次のようになっています(2024年1月23日時点)。

分配金利回り 分配金 株価 決算日
【2558】S&P500指数 1.19% 247円 20,610円 6月8日、12月8日(年2回)
【2559】世界株 1.54% 274円 17,685円 6月8日、12月8日(年2回)
【2631】NASDAQ100指数 0.44% 82円 18,410円 6月8日、12月8日(年2回)

分配金利回りについては、NASDAQ100指数<S&P500指数<オルカンの順に大きくなっています。

S&P500指数は、オルカンとNASDAQ100指数の中間のリスク・リターンであると言えるでしょう。

なお、管理人は上記3銘柄について3分割して、新NISAで長期・積立・分散投資しています。

 

S&P500指数に連動するETFに投資するメリット

S&P500指数に連動するETFに投資するメリットについて見ていきましょう。

 

成長を続ける米国株に分散投資できる

S&P500指数は、GAFAMやNVIDIA、TESLAといった時価総額が大きい米国株を中心に、米国株500銘柄に分散投資されています。

オルカン(世界株ETF)よりはリスク・リターンが大きく、テクノロジー株の比率がより大きいNASDAQ100指数よりはリスク・リターンが小さくなっており、標準的なETFと言えるでしょう。

また、S&P500指数は、時価総額加重平均型の指数である点も大きなメリットです。

時価総額加重平均型の指数は、時価総額が大きい銘柄の比重が自動的に高くなる性質があるため、これ自体が産業構造の変化を反映できます。

個別株投資だと、その個別株もいつかは古くなってしまうという欠点があります。

2010年代以降は半導体株がとにかく強いですが、2020年代以降は分かりません。

2023年には「とにかくNVIDIAに積立投資すればいい」といった意見もありますが、少なくとも管理人は推奨しません。

もしかしたら、NVIDIAが没落する可能性もあるためです。

一方、S&P500指数連動型ETFにインデックス投資していれば、仮にNVIDIAが覇権企業となった場合にも、構成銘柄比率という形でしっかりと反映されます。

時価総額加重平均型のETFは、成長企業が自動的に組み込まれ、没落企業の比率が小さくなるという、後出しジャンケンのような性質を持っています。

 

ドル建て資産になるため円安リスクをヘッジできる

S&P500指数連動型ETFは米国株ETFであるため、ドル比率が100%のドル建て資産です。

つまり、円安ドル高になることで、S&P500指数連動型ETFは、株高と分配金に加えて、為替差益による上昇も得られるということです。

今後、ドル円相場がどのようになるのかは分かりませんが、より長期的に考えると、円安が進むのではないかとも考えられます。

日本の人口動態は、少子高齢化の影響により、今後は高齢者人口が横ばいで労働力人口が激減していくという最悪の形となるため、国力が大きく低下することが懸念されるためです。

もちろん、為替相場はどのようになるのかは分からないため、円高ドル安になって為替差損となる可能性もあります。

ただ、日本円で給料を受け取り、普通預金や日本株などの円資産に資産が偏っていると、円安リスクをモロに受けてしまうため、米国株などでヘッジしておくことは重要です。

 

オルカンよりリターンが期待でき、NASDAQ100指数よりリスクが小さい

S&P500指数は、オルカン(世界株ETF)よりリターンが期待でき、NASDAQ100指数よりリスクが小さいという位置付けとなります。

この違いは、GAFAMやNVIDIA、TESLAといった時価総額が大きい米国株比率の違いによるものです。

ポートフォリオで考えてみると、S&P500指数を基準に考えて、リスクを小さくしたいならオルカンを増やして、リターンを大きくしたいならNASDAQ100指数を増やすということになります。

 

S&P500指数に連動するETFに投資するデメリット

S&P500指数に連動するETFに投資するデメリットや注意点について見ていきましょう。

 

為替ヘッジありの銘柄は「為替ヘッジコスト」が発生するためおすすめできない

S&P500指数連動型ETFは人気銘柄のため多くの銘柄が上場しています。

「為替ヘッジあり」の銘柄も上場していますが、これはおすすめできません。

「為替ヘッジあり」のS&P500指数連動型ETFとは、S&P500指数連動型ETFに投資すると同時に、米ドルを売って日本円を買う為替予約取引をすることによって、為替変動の影響を抑える銘柄です。

そもそも、為替ヘッジありの銘柄はドル建て資産にならないことに加えて、「為替ヘッジコスト」が発生することに注意が必要です。

米国株の為替ヘッジコストは、「米ドルの短期金利-日本円の短期金利」です。

特に、日米金利差が拡大した2022年以降は、為替ヘッジコストが年間5%ほど発生するようになっています。

なお逆に、日本円の短期金利の方が、外貨の短期金利よりも高い場合には、その差益を受け取る「為替ヘッジプレミアム」が発生しますが、日本の財政状況からすると今後もあり得ません。

下記のS&P500指数連動型ETF一覧のチャートを見てもらえれば分かりますが、為替ヘッジコストは、日米金利差が拡大した2022年以降は如実な影響となって現れています。

この影響について、実際の数値で見てみましょう。

2021年から2024年1月27日までの期間について、為替ヘッジありのS&P500指数連動型ETF、為替ヘッジなしのS&P500指数連動型ETF、オリジナルのS&P500指数の値は次のようになっています。

銘柄 2021年1月 2024年1月27日 上昇率
【2521】上場インデックスファンド米国株式(S&P500)為替ヘッジあり 1,317円 1,538円 +16.78%
【1547】上場インデックスファンド米国株式(S&P500) 4,245円 7,813円 +84.05%
S&P500指数 3,764.61 4,890.96 +29.91%

オリジナルのS&P500指数の上昇率+29.91%に対して、為替ヘッジなしの【1547】上場インデックスファンド米国株式(S&P500)は+84.05%と大きく、一方で為替ヘッジありの【2521】上場インデックスファンド米国株式(S&P500)為替ヘッジありの上昇率は+16.78%と13%ほど小さくなっています。

為替ヘッジなしの銘柄については、S&P500指数が上昇したことに加えて、ドル円相場が円安ドル高になった為替差益で説明できます。

為替ヘッジありのS&P500指数連動型ETFとS&P500指数との差は、為替ヘッジコストで説明可能です。

米国FRBが利上げ路線に舵を切った2021年11月から約2年間で、日米金利差の約5%が2年間(+2ヶ月)と計算するとほぼピッタリです。

そして、重要な点は、為替ヘッジコストとして引かれた分は、今後株価が上昇したとしても戻らないことにあります(FXでいうとスワップポイントを払ったことと同じです)。

当サイトでは、S&P500指数やNASDAQ100指数に連動する米国株ETFをおすすめしていますが、ドル資産になり為替ヘッジコストが発生しない「為替ヘッジなし」の銘柄をおすすめしています。

為替ヘッジコストについてより詳しくは、下記記事を参照ください。

ETFの為替ヘッジとは?為替ヘッジあり・なしの違いや仕組み、為替相場の影響、コストについて押さえておこう。
「ETFの為替ヘッジとは?」「為替ヘッジあり・なしの違いとは?」「為替ヘッジの仕組みは?」「為替ヘッジのコストって?」など、疑問に思っていませんか? 米国株ETFなど外貨建て資産に連動するETFには、為替ヘッジありの銘柄が上場していることも...

 

S&P500指数に連動する東証ETF一覧

S&P500指数に連動する東証ETFは、次の通りです。

銘柄名 信託報酬(税込) 権利確定日 分配金 分配金利回り 長期投資 流動性 パンフレット
【1547】上場インデックスファンド米国株式(S&P500) 0.165% 1月20日(年1回) 66.4円 0.96% ★★★★★ ★★ リンク
【1557】SPDR S&P500 ETF 0.0945% 3月、6月、9月、12月の各第3金曜日から1営業日後(年4回) 871.72円 1.37% ★★★★★ ★★ リンク
【2558】MAXIS米国株式(S&P500)上場投信 0.077% 6月8日、12月8日(年2回) 225円 1.23% ★★★★★ ★★ リンク
【2633】NEXT FUNDS S&P 500 指数(為替ヘッジなし)連動型上場投信 0.066% 3月10日、9月10日(年2回) 47円 1.60% ★★★★★ リンク
【1655】iシェアーズ S&P 500 米国株 ETF 0.066% 2月9日、8月9日(年2回) 5.2円 1.13% ★★★★★ ★★ リンク
【2521】上場インデックスファンド米国株式(S&P500)為替ヘッジあり 0.165% 1月20日(年1回) 15.3円 1.06% ★★★ リンク
【2563】iシェアーズ S&P 500 米国株 ETF(為替ヘッジあり) 0.077% 2月9日、8月9日(年2回) 3.2円 1.18% ★★★ リンク
【2630】MAXIS米国株式(S&P500)上場投信(為替ヘッジあり) 0.077% 6月8日、12月8日(年2回) 126円 1.18% ★★★ リンク
【2634】NEXT FUNDS S&P 500 指数(為替ヘッジあり)連動型上場投信 0.077% 3月10日、9月10日(年2回) 28.2円 1.34% ★★★ リンク

この中でも、当サイトがおすすめしているのは、次の銘柄のいずれかです。
-【2558】MAXIS米国株式(S&P500)上場投信
-【2633】NEXT FUNDS S&P 500 指数(為替ヘッジなし)連動型上場投信
-【1655】iシェアーズ S&P 500 米国株 ETF

当サイトでは、世界株ETFとNASDAQ100指数と合わせられる面もあることから、三菱UFJアセットマネジメントが運用している【2558】MAXIS米国株式(S&P500)上場投信をおすすめしています。

ただ、S&P500指数連動型ETFは人気銘柄で競争が激しくなっているため、最新情報は常にチェックするようにしてください。
※2024年1月29日時点では、【2633】NEXT FUNDS S&P 500 指数(為替ヘッジなし)連動型上場投信と【1655】iシェアーズ S&P 500 米国株 ETFの信託報酬が最安値となっています。

それでは、以上のS&P500指数連動型ETFについて、上から順番に全銘柄を見ていきましょう。

なお、結論としては、「為替ヘッジなしのS&P500指数連動型ETFで、流動性が十分あるならどの銘柄でも問題ない」というものであるため、読み飛ばしてもらっても構いません。

※データは2024年1月28日時点の値。

 

【1547】上場インデックスファンド米国株式(S&P500)

【1547】上場インデックスファンド米国株式(S&P500)は、日興アセットマネジメントが運用する、「S&P500指数」に連動する米国株ETFです。

信託報酬(税込) 0.165%
分配金 87.1円(年1回)
分配金利回り 1.11%
直近5年間の値動き +174.04%(2,851円→7,813円)
必要投資金額 78,130円(10口)
上場日 2010年10月29日
長期投資おすすめ度 ★★★★★
流動性 ★★

上場日が最も古い、歴史ある米国株ETFです。

ただ、信託報酬が他の銘柄に比べると高くなっており、おすすめはできません。

なお、歴史が長く、価格には信頼性があるため、S&P500指数連動型ETFで投資ルールを作る場合には最も参考になります。

 

【1557】SPDR S&P500 ETF

【1557】SPDR S&P500 ETFは、ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズが運用する、「S&P500指数」に連動する米国株ETFです。

信託報酬(税込) 0.0945%
分配金 871.72円(年4回)
分配金利回り 1.21%
直近5年間の値動き +169.94%(26,620円→71,860円)
必要投資金額 71,860円(1口)
上場日 2011年3月24日
長期投資おすすめ度 ★★★★★
流動性 ★★

上場歴が長く、信頼性がある米国株ETFですが、他の銘柄に比べると信託報酬がやや高くなっています。

また、この銘柄は外国籍のETFであるため、外国証券取引口座の開設が必要になる点には注意しておきましょう。

分配金についてはパンフレットでは「871.72円(年4回)」となっていますが、東証マネ部では「実績なし」となっているため、よく分かりません。

 

【2558】MAXIS米国株式(S&P500)上場投信

【2558】MAXIS米国株式(S&P500)上場投信は、三菱UFJアセットマネジメントが運用する、「S&P500指数」に連動する米国株ETFです。

信託報酬(税込) 0.077%
分配金 247円(年2回)
分配金利回り 1.19%
直近5年間の値動き +103.29%(10,180円→20,695円)
必要投資金額 20,695円(1口)
上場日 2020年1月9日
長期投資おすすめ度 ★★★★★
流動性 ★★

当サイトでもおすすめしている、基本的なS&P500指数連動型ETFとなります。

ただ信託報酬では、【2633】NEXT FUNDS S&P 500 指数(為替ヘッジなし)連動型上場投信と【1655】iシェアーズ S&P 500 米国株 ETFよりもやや高くなっています。

当サイトではおすすめ銘柄に指定していますが、気になる場合には上記2銘柄に鞍替えしても問題ありません。

 

【2633】NEXT FUNDS S&P 500 指数(為替ヘッジなし)連動型上場投信

【2633】NEXT FUNDS S&P 500 指数(為替ヘッジなし)連動型上場投信は、野村アセットマネジメントが運用する、「S&P500指数」に連動する米国株ETFです。

信託報酬(税込) 0.066%
分配金 38.4円(年2回)
分配金利回り 1.15%
直近5年間の値動き +65.31%(201.5円→333.1円)
必要投資金額 3,331円(10口)
上場日 2021年3月31日
長期投資おすすめ度 ★★★★★
流動性

※2023年10月31日に、1株→10株に受益権分割を行った。分配金利回りは10分の1として算出。

S&P500指数連動型ETFでは、信託報酬が最も低くなっているおすすめ銘柄です。

ただ、流動性がやや低いため、投資する際には取引量が多くなる寄り付きか大引けに取得するようにしましょう。

 

【1655】iシェアーズ S&P 500 米国株 ETF

【1655】Iシェアーズ S&P 500 米国株 ETFは、ブラックロック・ジャパンが運用する、「S&P500指数(TTM、円建て)」に連動する米国株ETFです。

信託報酬(税込) 0.066%
分配金 5.4円(年2回)
分配金利回り 1.03%
直近5年間の値動き +174.15%(190円→520.9円)
必要投資金額 5,209円(10口)
上場日 2017年9月28日
長期投資おすすめ度 ★★★★★
流動性 ★★

信託報酬が最安値となっている、S&P500指数連動型ETFのおすすめ銘柄です。

取引量も十分に多く、流動性も問題ありません。

ただ、分配金利回りがやや低くなっている点が気になります。

 

【2521】上場インデックスファンド米国株式(S&P500)為替ヘッジあり

【2521】上場インデックスファンド米国株式(S&P500)為替ヘッジありは、日興アセットマネジメントが運用する、「S&P500指数(円ヘッジ)」に連動する米国株ETFです。

信託報酬(税込) 0.165%
分配金 17.4円(年1回)
分配金利回り 1.13%
直近5年間の値動き +76.17%(873円→1,538円)
必要投資金額 15,380円(10口)
上場日 2018年8月3日
長期投資おすすめ度 ★★★
流動性

【1547】上場インデックスファンド米国株式(S&P500)の為替ヘッジ版の銘柄です。

円安ドル高による為替差益が得られず、2022年以降は大きな為替ヘッジコストが発生していることもあり、直近5年間では【1547】上場インデックスファンド米国株式(S&P500)と比べて100%の差となっています。

為替ヘッジありはおすすめできません。

 

【2563】iシェアーズ S&P 500 米国株 ETF(為替ヘッジあり)

【2563】Iシェアーズ S&P 500 米国株 ETF(為替ヘッジあり)は、ブラックロック・ジャパンが運用する、「S&P500指数(TTM、円建て、円ヘッジ)」に連動する米国株ETFです。

信託報酬(税込) 0.077%
分配金 3.8円(年2回)
分配金利回り 1.31%
直近5年間の値動き +43.74%(201.4円→289.5円)
必要投資金額 2,895円(10口)
上場日 2020年6月19日
長期投資おすすめ度 ★★★
流動性

【1655】iシェアーズ S&P 500 米国株 ETFの為替ヘッジ版です

為替ヘッジありは、円安ヘッジにならず、為替ヘッジコストが掛かるためおすすめできません。

 

【2630】MAXIS米国株式(S&P500)上場投信(為替ヘッジあり)

【2630】MAXIS米国株式(S&P500)上場投信(為替ヘッジあり)は、三菱UFJアセットマネジメントが運用する、「S&P500指数(円ヘッジ・円換算ベース)」に連動する米国株ETFです。

信託報酬(税込) 0.077%
分配金 144円(年2回)
分配金利回り 1.26%
直近5年間の値動き +11.79%(10,220円→11,425円)
必要投資金額 10,215円(1口)
上場日 2021年2月25日
長期投資おすすめ度 ★★★
流動性

【2558】MAXIS米国株式(S&P500)上場投信の為替ヘッジバージョンです。

約3年間の運用でわずか+10%にしかなっておらず、この2年間で為替ヘッジコストがいかに重くのしかかっているかが分かります。

 

【2634】NEXT FUNDS S&P 500 指数(為替ヘッジあり)連動型上場投信

【2634】NEXT FUNDS S&P 500 指数(為替ヘッジあり)連動型上場投信は、野村アセットマネジメントが運用する、「S&P500指数(TTM、円建て、円ヘッジ)」に連動する米国株ETFです。

信託報酬(税込) 0.077%
分配金 29.8円(年2回)
分配金利回り 1.32%
直近5年間の値動き +12.39%(2,001円→2,249円)
必要投資金額 22,490円(10口)
上場日 2021年3月31日
長期投資おすすめ度 ★★★
流動性

【2633】NEXT FUNDS S&P 500 指数(為替ヘッジなし)連動型上場投信の為替ヘッジありとなります。

同様に、為替ヘッジありは、ドル建て資産とならず、為替ヘッジコストが重いためおすすめできません。

 

S&P500指数に連動する投資信託(iDeCo、新NISA・つみたて投資枠)

S&P500指数に連動する米国株投信としては、iDeCoや新NISA・つみたて投資枠の採用銘柄を中心に次のような銘柄があります。

種別 銘柄名 連動指数 信託報酬 直近5年間の成績 iDeCo 新NISA・つみたて投資枠(旧・つみたてNISA)
インデックス投信 eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) S&P500指数 0.09372% +163.04% SBI証券、マネックス証券
インデックス投信 たわらノーロード S&P500 S&P500指数 0.09372% +26.66%
※上場日:2023年3月30日

※直近5年間の成績は2023年12月末時点。
※出典:日本経済新聞「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」日本経済新聞「たわらノーロード S&P500」

iDeCo・つみたて投資枠ともに「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」の一択になるかと思います。

 

新NISAではS&P500指数連動型の米国株ETFと米国株投信のどっちがおすすめ?

新NISAで、S&P500指数だけに投資する場合の選択肢は次の通りです。

  • 成長投資枠(1,200万円)で米国株ETF(※銘柄は任意)に投資してから、つみたて投資枠(残り600万円)で米国株投信「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」に投資する。
  • つみたて投資枠(1,800万円)で米国株投信「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」に投資する。

これはどちらにすべきかというと、好みで決めてくださいとしか言いようがありません。

当サイトでは、前者の米国株ETF(成長投資枠1,200万円)→米国株投信(つみたて投資枠600万円)をおすすめします。

ETFだと分配金が入ってきて再投資できる楽しみもあります。

また、信託報酬で見ると、米国株ETFの方が「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」よりも低くなっている点もETFのおすすめポイントです。

※なお、一般的にはETFの方がインデックス投資よりも信託報酬が低くなりますが、世界株ETF(【2559】MAXIS全世界株式(オール・カントリー)上場投信)と世界株投信(eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー))については、2024年1月時点では信託報酬の逆転現象が起こっています。

ただ、ETF投資は流動性リスクを避けるために株と同様に市場から取得してくる必要があるため、この辺に不安を感じる場合には、最初からつみたて投資枠で「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」に投資することをおすすめします。

新NISAでのポートフォリオについては、下記記事などを参照してみてください。

ETF投資の運用シミュレーションをポートフォリオごとに解説!米国株ETFや高配当ETFの新NISA積立の効果は?
「新NISAでETF投資した場合のシミュレーションが知りたい!」「ETF投資のポートフォリオによるシミュレーションの違いとは?」など気になっていませんか? 新NISAを使ったETF投資などのインデックス投資は、最も合理的な資産形成方法の一つ...

 

S&P500指数連動型の米国ETF

米国市場に上場している米国ETFで人気のS&P500指数連動型の米国株ETFとしては【VOO】バンガード S&P 500 ETFが挙げられます。

米国ETFの【VOO】バンガード S&P 500 ETFと、東証ETFのS&P500指数連動型ETFを比較すると次の通りです。

ETF 市場 インデックス 手数料 分配金利回り
【VOO】バンガード S&P 500 ETF NYSE S&P500指数 (経費率)0.03% 1.61%
【2558】MAXIS米国株式(S&P500)上場投信 東証 S&P500指数 (信託報酬)0.077% 1.23%
【1655】iシェアーズ S&P 500 米国株 ETF 東証 S&P500指数 (信託報酬)0.066% 1.13%

※出典:Bloomberg「【VOO】バンガード S&P 500 ETF」

手数料と分配金利回りで、【VOO】バンガード S&P 500 ETFの方が数値上は優れています。

ただ、米国ETFは分配金の10%は新NISAを使っていても源泉徴収され、為替スプレットが生じる点などに注意が必要です。

この2点を考慮すると、ほぼ差はないと言えるかと思います。

当サイトでは、取引のしやすさやチャートの見やすさ、日本語での情報収集のしやすさなどから東証ETFの方をおすすめしています。

 

まとめ

この記事では、S&P500指数とオルカン・NASDAQ100指数の違いやS&P500指数に連動する東証ETFについて一覧で解説してきました。

S&P500指数は、オルカン(全世界株式)よりも米国株・ドル比率が高く、NASDAQ100指数より時価総額上位銘柄の比率が低くなっています。

S&P500指数は、オルカンよりリスク・リターンが高く、NASDAQ100指数よりはリスク・リターンが低い中間に位置する銘柄となります。

S&P500指数に連動する米国株ETFとしては、【2558】MAXIS米国株式(S&P500)上場投信や【1655】iシェアーズ S&P 500 米国株 ETFがおすすめです。

ただ、S&P500指数に連動する米国株ETFは人気銘柄となっており、信託報酬や分配金利回りの競争が激しいため、最新の情報を確認するようにしてください。

新NISAのつみたて投資枠を使う場合には、米国株投信「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」がおすすめとなります。

 

ETF投資を始めるならマネックス証券がおすすめ!

新NISAを使ったETF投資を始めるなら、マネックス証券がおすすめです。

マネックス証券は、新NISAの取引手数料が完全無料となっており、成長投資枠を使って世界株ETFや米国株ETFを手数料無料で長期・積立・分散投資できます。

マネックスカードでクレカ投信積立すると還元率1.1%となっており、つみたて投資枠で世界株投信や米国株投信に投資するとAmazonギフト券やdポイントと交換できるマネックスポイントが貯まります。

また、マネックス証券のiDeCoは、NASDAQ100指数「iFreeNEXT NASDAQ100 インデックス」、米国株投信「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」、世界株投信「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」と揃っているため、新NISAとiDeCoを同時に始めたい場合には特におすすめです。

マネックス証券

マネックス証券のETF投資について、より詳しく知りたい場合には下記記事も参照してみてください。

マネックス証券のETF投資を解説!新NISAや人気ランキング、買い方についても紹介!
「マネックス証券で新NISAを使ったETF投資はおすすめ?」「マネックス証券でETFを買う方法とは?」など、お困りではありませんか? マネックス証券では、新NISAの取引手数料が完全無料となっており、マネックスカードのクレカ投信積立の還元率...