JPX(東証)の新規上場ETFについて解説!新規上場ETFに投資するメリット・デメリットとは?

「JPX(東証)の新規上場ETFについて知りたい!」「新規上場ETFに投資するメリット・デメリットは?」など、東証の新規上場ETFについて疑問がありませんか?

東証には、新規上場するETFが年々増加しており、2023年には過去最多の37銘柄が新規上場しました。

ただ、新規上場ETFは取引量が少ないため流動性リスクが大きく、上場したばかりで分配金実績の信頼性がないなどデメリットが多いため、新規上場ETFへの投資は慎重になる必要があります

この記事では、新規上場ETFに投資するメリット・デメリットについて解説した上で、東証の新規上場ETFの傾向について解説していきます。

なお、ETFの上場廃止については、次の記事を参照ください。

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ETFの新規上場とは?

ETFの新規上場とは、ファンドが新しくETFを組成して、東証(JPX)に上場することです。

個別銘柄の場合には、上場時の初値が、IPO売り出しの公募価格より大きくなることがありますが、ETFの新規上場ではこのようなことは全くありません(むしろ、ETFの場合には、基準価額と市場価格のズレが大きくなってしまうのは金融商品としてマイナス評価になります)。

ETFでは「IPO投資」は全くできないことを留意しておきましょう。

ETFが上場後には、株のように普通に取引して買うことになります。

なお、東証の新規上場ETFについては、東証のETF銘柄一覧のページから確認可能となっています。

ただ、ETF投資やインデックス投資、新NISA投資という観点からすると、新規上場したばかりのETFに投資することにはデメリットの方が圧倒的に多いことに注意が必要です。

 

新規上場ETFに投資するメリット

新規上場ETFに投資するメリットについて見ていきましょう。

ただ、既に東証ETFでは米国株ETF(S&P500指数、NASDAQ100指数)や世界株ETFなどインデックス投資の主要商品に投資できるため、新規上場ETFに投資するメリットはほぼなくなっています。

 

新しい指標にインデックス投資できる

まだ東証ETFには上場していない指数に連動するETFが新規上場する場合には、新しい指標でインデックス投資できるようになります。

例えば、当サイトでもおすすめしている「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス」に連動する世界株ETF【2559】MAXIS全世界株式(オール・カントリー)上場投信が上場したのは、2020年1月9日でした。

それまでは、東証ETFにオルカン(世界株ETF)は上場していなかったため、先進国株ETF【1550】MAXIS 海外株式(MSCIコクサイ)上場投信に投資するしかない状況でした。

ただ、2024年2月時点では、もう既に主要な米国株ETF(S&P500指数、NASDAQ100指数)や世界株ETFが出揃っているため、特にこの点での新規上場メリットはなくなっています。

世界株ETFについては、三菱UFJアセットマネジメントが運用する【2559】MAXIS全世界株式(オール・カントリー)上場投信しか上場していないため、競争の点においても他の銘柄が上場して欲しいと思います。

また、「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス」と並ぶ世界株指数「FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス」に連動する世界株ETFも上場して欲しいと思います。

しかし、既に世界株ETF【2559】MAXIS全世界株式(オール・カントリー)上場投信が上場して安定した運用がされていることから、新しく世界株ETFが新規上場しても、すぐにはおすすめ銘柄にはなりません。

 

人気指数の場合は競争激化で投資家にメリットがある

TOPIX、日経平均株価、S&P500指数、NASDAQ100指数といった、インデックス投資の王道となる人気指数に連動するETFは、新規上場が相次いでいます。

これらの人気指数に連動するETFが新規上場すると、競争原理が働いて、既存銘柄の信託報酬が引き下げられることがあります。

これは、投資家にとってのメリットです。

現に、2021年以降に次々と上場しているS&P500指数連動型ETFは、信託報酬引き下げ合戦となっており、既存ETFの信託報酬が下がっています。

かといって、S&P500指数連動型ETFの分配金が減らされているかというと、そういう動きもありません(不人気指数の場合には、信託報酬が引き下げられる一方で、それ以上に分配金利回りが減らされる「ステルス減配」が行われていることを当サイトではいくつか観測しています)。

ただ、この動きは、“新規上場ETFが出てくることで、既に上場しているETFに投資しやすくなる”ということであり、“新規上場ETFに投資するメリット”ではないことに注意してください。

 

新規上場ETFに投資するデメリットや注意点

新規上場ETFに投資するデメリットや注意点について見ていきましょう。

 

上場したばかりで流動性リスクが大きい

個別株の場合は、上場直後はIPO祭りとなり、最も高難易度でありながらも最も利益期待が得られることから、IPO銘柄は取引量が多く流動性が高くなっています。
※個別株のIPO銘柄は、IPO直後が最も流動性が高くなり、その後は株価暴落とともに取引量が少なくなって「IPOゴール」になることが非常に多くなっています。

一方、新規上場ETFの場合は、個別株のように短期で利益を出せる機会がないため取引も集まらず、上場直後は取引量がほとんどなく流動性リスクの塊となります。

この状態の銘柄を取引することにはリスクが大きいため、手を出してはいけません。

当サイトのETF一覧ページでは上場から1年以上が経過した銘柄のみ掲載していますが、これは新規上場銘柄へのETF投資にはリスクがあるためです。

ETF銘柄一覧!東証の全ETFの分類ごとのおすすめ銘柄を紹介
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上場したばかりで運用への信頼性がない

新規上場したばかりのETFは、パンフレットなどを見てもらえれば分かりますが、分配金の実績がまだないなど、インデックス投資をする上での信頼性がまだない状態です。

例えば、当サイトでは、NASDAQ100指数に連動する米国株ETFとしては、長らく【1545】NEXT FUNDS NASDAQ-100(為替ヘッジなし)連動型上場投信をおすすめしてきました。

同ETFは2010年8月16日上場と、運用の歴史が長く、取引量が十分にあり流動性リスクもないためです。

ただ、2023年11月以降からは、NASDAQ100指数に連動する米国株ETFとしては、分配金実績がより良い【2631】MAXISナスダック100上場投信をおすすめするようになっています。

同ETFは、2021年2月25日に上場しており、信託報酬は【1545】NEXT FUNDS NASDAQ-100(為替ヘッジなし)連動型上場投信と同じでしたが、上場直後は分配金の実績などもありませんでした。

ただ、上場から約3年で安定した取引があり、分配金利回りの実績では【1545】を上回っているため、おすすめ銘柄を変更しています。
※非常に小さな差であるため、【1545】NEXT FUNDS NASDAQ-100(為替ヘッジなし)連動型上場投信でも問題ありません!

実際に、【2631】MAXISナスダック100上場投信の月足チャートは次のようになっています(出来高の安定性に注目してください)。

新規上場ETFで、既存のETFよりも信託報酬が優れていたとしても、流動性リスクや分配金利回りが安定するまでは時間が掛かるため、既存ETFの方がおすすめになります。

今後、信託報酬が最安値のS&P500指数連動型ETFや世界株ETFが上場したとしても、当サイトではすぐにはおすすめ銘柄にはしません。

 

多くの新規上場ETFは不人気銘柄になる

上記で解説した【2631】MAXISナスダック100上場投信は、NASDAQ100指数に連動する米国株ETFという人気銘柄であり、三菱UFJアセットマネジメントが運用する信託報酬が低い銘柄であることから、上場後にも取引量が増えておすすめできる銘柄となっています。

ただ、このような人気銘柄となるETFは非常に稀であり、新規上場ETFの多くは取引量が少なくなっていくことに注意が必要です。

例えば、2021年にはGlobal X Japanが運用する日本株のテーマ株ETFが多数上場しましたが、人気という点では、半導体ETF【2644】グローバルX 半導体関連-日本株式 ETF以外は壊滅状態となっています。

半導体ETF【2644】グローバルX 半導体関連-日本株式 ETFの月足チャートは次の通りです。

一方、エンタメETFの【2640】グローバルX ゲーム&アニメ-日本株式 ETFの月足チャートは次の通りです。

出来高の推移を比較して見てください。

重要な点としては、【2640】グローバルX ゲーム&アニメ-日本株式 ETFは上昇しているにも関わらず出来高が減っているということです。

ETFは指数と連動する商品のため、価格が上昇したからといって出来高まで上昇するとは限りません。

出来高が少ない銘柄は、流動性リスクが生じて、取引時に不利な価格で約定してしまうリスクが出てきてしまいます。

半導体ETF【2644】グローバルX 半導体関連-日本株式 ETFのような人気銘柄となるのは、ほぼ稀なケースであり、多くの新規上場ETFは株価の変動とは無関係に不人気銘柄となっていきます。

不人気銘柄になると、流動性リスクが発生して取引しづらくなることに加えて、ファンドが儲からなくなることにより、償還リスクも発生してきてしまう点に注意が必要です。

ETF投資においては、TOPIX、日経平均株価、S&P500指数、NASDAQ100指数、MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスといった人気指数に連動する銘柄以外には手を出すべきではありません。

また、人気銘柄は、競争が激しくなることで信託報酬の引き下げも行われるようになりますが、不人気銘柄の場合は知らず知らずの内に分配金が減らされる「ステルス減配」が行われることもあります。

 

東証の新規上場ETFと傾向について

東証の新規上場ETFについては、東証のETFページで確認可能です。
※参考:東証「新規上場銘柄(年間)」

上記のページでは、直近5年間の新規上場ETFについて一覧で見ることができます。

2020年から2023年までの東証の新規上場ETFの銘柄数は次のようになっています。

新規上場ETF
2020年 18銘柄
2021年 27銘柄
2022年 30銘柄
2023年 37銘柄

東証に上場するETFの数は年々増加傾向にあります。

各年に上場した新規上場ETFとその傾向について見ていきましょう。

 

2020年の新規上場ETF

2020年には18銘柄のETFが東証に新規上場しました。

上場日 銘柄名 種類
2020/01/09 【2558】MAXIS米国株式(S&P500)上場投信 米国株ETF(S&P500指数)
2020/01/09 【2559】MAXIS全世界株式(オール・カントリー)上場投信 世界株ETF
2020/02/06 【2560】MAXISカーボン・エフィシェント日本株上場投信 日本株ETF
2020/02/26 【2561】iシェアーズ・コア 日本国債 ETF 日本国債ETF
2020/03/18 【2562】上場インデックスファンド米国株式(ダウ平均)為替ヘッジあり 米国株ETF(NYダウ)
2020/06/19 【2563】iシェアーズ S&P 500 米国株 ETF(為替ヘッジあり) 米国株ETF(S&P500指数)
2020/08/26 【2564】グローバルX MSCIスーパーディビィデンド-日本株式 日本株ETF
2020/08/26 【2565】グローバルX ロジスティクス・J-REIT ETF 国内REIT型ETF
2020/09/07 【2566】上場インデックスファンド日経ESGリート 国内REIT型ETF
2020/09/11 【2567】NZAM 上場投信 S&P/JPXカーボン・エフィシェント指数 日本株ETF
2020/09/24 【2568】上場インデックスファンド米国株式(NASDAQ100)為替ヘッジなし 米国株ETF(NASDAQ100指数)
2020/09/24 【2569】上場インデックスファンド米国株式(NASDAQ100)為替ヘッジあり 米国株ETF(NASDAQ100指数)
2020/10/15 【2620】iシェアーズ 米国債1-3年 ETF 米国国債ETF
2020/10/15 【2621】iシェアーズ 米国債20年超 ETF(為替ヘッジあり) 米国国債ETF
2020/10/15 【2622】iシェアーズ 米ドル建て新興国債券 ETF(為替ヘッジあり) 新興国国債ETF
2020/10/15 【2623】iシェアーズ ユーロ建て投資適格社債 ETF(為替ヘッジあり) 欧州国債ETF
2020/11/10 【2624】iFreeETF 日経225(年4回決算型) 日本株ETF(日経平均)
2020/11/10 【2625】iFreeETF TOPIX(年4回決算型) 日本株ETF(TOPIX)

当サイトでもおすすめしている、三菱UFJアセットマネジメントの米国株ETF(S&P500指数)【2558】MAXIS米国株式(S&P500)上場投信、世界株ETF【2559】MAXIS全世界株式(オール・カントリー)上場投信は2020年1月9日に上場しました。

2020年はコロナショック後に新型コロナ相場となり、GAFAMやTESLAといった銘柄が大きく上昇したことで、S&P500指数やNASDAQ100指数へのインデックス投資が注目された年です。

また、NASDAQ100指数にレバレッジを掛けて投資する「レバナス」という言葉が出てき始めた年ですが、レバナス投資家は2022年にほぼ全滅しています。

 

2021年の新規上場ETF

2021年には27銘柄のETFが東証に新規上場しました。

上場日 銘柄名 種類
2021/01/27 【2626】グローバルX デジタル・イノベーション-日本株式 ETF 日本株ETF
2021/01/27 【2627】グローバルX eコマース-日本株式 ETF 日本株ETF
2021/02/25 【2630】MAXIS米国株式(S&P500)上場投信(為替ヘッジあり) 米国株ETF(S&P500指数)
2021/02/25 【2631】MAXISナスダック100上場投信 米国株ETF(NASDAQ100指数)
2021/02/25 【2632】MAXISナスダック100上場投信(為替ヘッジあり) 米国株ETF(NASDAQ100指数)
2021/03/31 【2633】NEXT FUNDS S&P 500 指数(為替ヘッジなし)連動型上場投信 米国株ETF(S&P500指数)
2021/03/31 【2634】NEXT FUNDS S&P 500 指数(為替ヘッジあり)連動型上場投信 米国株ETF(S&P500指数)
2021/03/31 【2635】NEXT FUNDS S&P 500 ESG指数連動型上場投信 米国株ETF
2021/03/31 【2636】グローバルX MSCI ガバナンス・クオリティ-日本株式 ETF 日本株ETF
2021/03/31 【2637】グローバルX クリーンテック-日本株式 ETF 日本株ETF
2021/04/08 【2628】iFreeETF 中国科創板50(STAR50) 中国株ETF
2021/04/08 【2629】iFreeETF 中国グレーターベイエリア・イノベーション100(GBA100) 中国株ETF
2021/06/23 【2638】グローバルX ロボティクス&AI-日本株式 ETF 日本株ETF
2021/06/23 【2639】グローバルX バイオ&メドテック-日本株式 ETF 日本株ETF
2021/06/23 【2640】グローバルX ゲーム&アニメ-日本株式 ETF 日本株ETF
2021/06/23 【2641】グローバルX グローバルリーダーズ-日本株式 ETF 日本株ETF
2021/06/23 【2642】SMT ETF カーボン・エフィシェント日本株 日本株ETF
2021/07/16 【2643】NEXT FUNDS MSCIジャパンカントリーESGリーダーズ指数連動型上場投信 日本株ETF
2021/09/28 【2644】グローバルX 半導体関連-日本株式 ETF 日本株ETF
2021/09/28 【2645】グローバルX レジャー&エンターテインメント-日本株式 ETF 日本株ETF
2021/09/28 【2646】グローバルX メタルビジネス-日本株式 ETF 日本株ETF
2021/10/29 【2647】NEXT FUNDS ブルームバーグ米国国債(7-10年)インデックス(為替ヘッジなし)連動型上場投信 米国国債ETF
2021/10/29 【2648】NEXT FUNDS ブルームバーグ米国国債(7-10年)インデックス(為替ヘッジあり)連動型上場投信 米国国債ETF
2021/12/08 【2836】グローバルX フィンテック-日本株式 ETF 日本株ETF
2021/12/08 【2837】グローバルX 中小型リーダーズ-日本株式 ETF 日本株ETF
2021/12/10 【2838】MAXIS米国国債7-10年上場投信(為替ヘッジなし) 米国国債ETF
2021/12/10 【2839】MAXIS米国国債7-10年上場投信(為替ヘッジあり) 米国国債ETF

NASDAQ100指数への人気の高まりもあり、NASDAQ100指数連動型ETFが相次いで上場し、当サイトがおすすめする【2631】MAXISナスダック100上場投信も2021年2月25日に上場しました。

これまでNASDAQ100指数連動型ETFは【1545】NEXT FUNDS NASDAQ-100(為替ヘッジなし)連動型上場投信だけであったため、競争が起こる観点から個人投資家にとっては喜ばしいことでした。

同時に、米国株ETFは、為替ヘッジのありの銘柄も多数上場しました。

この当時は、まだ米国利上げをしていなかったため、為替差益・為替差損や為替ヘッジコスト(=米ドルの短期金利-日本円の短期金利)はそれほど意識されておらず、為替ヘッジありの銘柄のリスクはほとんど着目されていなかったと言えます。

Global X Japanが運用する日本株のテーマ株ETFが次々と上場しましたが、半導体株ETF【2644】グローバルX 半導体関連-日本株式 ETF以外は不人気銘柄となっており、流動性リスクが高くなっています。

 

2022年の新規上場ETF

2022年には30銘柄のETFが東証に新規上場しました。

上場日 銘柄名 種類
2022/01/14 【2649】iシェアーズ 米国政府系機関ジニーメイMBS ETF(為替ヘッジあり) 米国債券ETF
2022/02/02 【2840】iFreeETF NASDAQ100(為替ヘッジなし) 米国株ETF(NASDAQ100指数)
2022/02/02 【2841】iFreeETF NASDAQ100(為替ヘッジあり) 米国株ETF(NASDAQ100指数)
2022/02/17 【2843】上場インデックスファンド豪州国債(為替ヘッジあり) 豪州国債ETF
2022/02/17 【2844】上場インデックスファンド豪州国債(為替ヘッジなし) 豪州国債ETF
2022/03/18 【2845】NEXT FUNDS NASDAQ-100®(為替ヘッジあり)連動型上場投信 米国株ETF(NASDAQ100指数)
2022/03/18 【2846】NEXT FUNDS ダウ・ジョーンズ工業株30種平均株価(為替ヘッジあり)連動型上場投信 米国株ETF(NYダウ)
2022/03/24 【2847】グローバルX 新成長インフラ-日本株式 ETF 日本株ETF
2022/03/24 【2848】グローバルX MSCI 気候変動対応-日本株式 ETF 日本株ETF
2022/03/24 【2849】グローバルX Morningstar 高配当 ESG-日本株式 ETF 日本株ETF
2022/04/08 【2850】NEXT FUNDS SolactiveジャパンESGコア指数連動型上場投信 日本株ETF
2022/05/25 【2852】iシェアーズ グリーンJリート ETF 国内REIT型ETF
2022/05/25 【2853】iシェアーズ 気候リスク調整世界国債 ETF(除く日本・為替ヘッジあり) 世界国債ETF
2022/06/08 【2851】iシェアーズ MSCI ジャパンSRI ETF 日本株ETF
2022/06/24 【2854】グローバルX テック・トップ20-日本株式 ETF 日本株ETF
2022/06/24 【2855】グローバルX グリーン・J-REIT ETF 国内REIT型ETF
2022/07/27 【2856】iシェアーズ 米国債3-7年 ETF(為替ヘッジあり) 米国国債ETF
2022/07/27 【2857】iシェアーズ ドイツ国債 ETF(為替ヘッジあり) ドイツ国債ETF
2022/07/29 【2858】グローバルX 日経225 カバード・コール ETF(プレミアム再投資型) 日本株ETF
2022/08/17 【2861】上場インデックスファンドフランス国債(為替ヘッジなし) フランス国債ETF
2022/08/17 【2862】上場インデックスファンドフランス国債(為替ヘッジあり) フランス国債ETF
2022/09/02 【2859】NEXT FUNDS ユーロ・ストックス 50 指数(為替ヘッジあり)連動型上場投信 欧州株ETF
2022/09/02 【2860】NEXT FUNDS ドイツ株式・DAX(為替ヘッジあり)連動型上場投信 ドイツ株ETF
2022/09/16 【2863】NEXT FUNDS S&P米国株式・債券バランス保守型指数(為替ヘッジあり)連動型上場投信 米国株・債権ETF
2022/09/30 【2864】グローバルX ロジスティクス・REIT ETF 海外REIT型ETF
2022/09/30 【2865】グローバルX NASDAQ100・カバード・コール ETF 米国株ETF
2022/09/30 【2866】グローバルX 米国優先証券 ETF 米国債券ETF
2022/11/08 【2867】グローバルX 自動運転&EV ETF 世界株ETF
2022/11/08 【2868】グローバルX S&P500・カバード・コール ETF 米国株ETF
2022/12/16 【2235】上場インデックスファンド米国株式(ダウ平均)為替ヘッジなし 米国株ETF(NYダウ)

2021年に続き、米国株ETFやGlobal X Japanの日本株・テーマ株ETFなどが上場しました。

ただ、長期投資におすすめの銘柄は特になかったと言えます。

 

2023年の新規上場ETF

2023年には37銘柄のETFが東証に新規上場しました。

上場日 銘柄名 種類
2023/01/13 【2236】グローバルX S&P500配当貴族ETF 米国株ETF
2023/03/10 【2241】MAXIS NYダウ上場投信 米国株ETF(NYダウ)
2023/03/10 【2242】MAXIS NYダウ上場投信(為替ヘッジあり) 米国株ETF(NYダウ)
2023/04/13 【2243】グローバルX 半導体 ETF 米国株ETF
2023/04/13 【2244】グローバルX US テック・トップ20 ETF 米国株ETF
2023/04/26 【2245】NEXT FUNDS ブルームバーグ・ドイツ国債(7-10年)インデックス(為替ヘッジあり)連動型上場投信 ドイツ国債ETF
2023/04/26 【2246】NEXT FUNDS ブルームバーグ・フランス国債(7-10年)インデックス(為替ヘッジあり)連動型上場投信 フランス国債ETF
2023/05/12 【2247】iFreeETF S&P500(為替ヘッジなし) 米国株ETF(S&P500指数)
2023/05/12 【2248】iFreeETF S&P500(為替ヘッジあり) 米国株ETF(S&P500指数)
2023/06/08 【2250】iシェアーズ MSCI ジャパン気候変動アクション ETF 日本株ETF
2023/07/13 【2252】グローバルX Morningstar 米国中小型 Moat ETF 米国株ETF
2023/07/13 【2253】グローバルX スーパーディビィデンド-US ETF 米国株ETF
2023/07/13 【2254】グローバルX チャイナEV&バッテリー ETF 中国株ETF
2023/09/07 【2080】PBR1倍割れ解消推進ETF アクティブ運用型 日本株ETF
2023/09/07 【2081】政策保有解消推進ETF アクティブ運用型 日本株ETF
2023/09/07 【2082】投資家経営者一心同体ETF アクティブ運用型 日本株ETF
2023/09/07 【2083】NEXT FUNDS 日本成長株アクティブ上場投信 アクティブ運用型 日本株ETF
2023/09/07 【2084】NEXT FUNDS 日本高配当株アクティブ上場投信 アクティブ運用型 日本株ETF
2023/09/07 【2085】MAXIS高配当日本株アクティブ上場投信 アクティブ運用型 日本株ETF
2023/09/22 【2086】NZAM 上場投信 S&P500(為替ヘッジあり) 米国株ETF(S&P500指数)
2023/09/22 【2087】NZAM 上場投信 NASDAQ100(為替ヘッジあり) 米国株ETF(NASDAQ100指数)
2023/09/22 【2088】NZAM 上場投信 NYダウ30(為替ヘッジあり) 米国株ETF(NYダウ)
2023/09/22 【2089】NZAM 上場投信 DAX(為替ヘッジあり) ドイツ株ETF
2023/09/22 【2090】NZAM 上場投信 米国国債7-10年(為替ヘッジあり) 米国国債ETF
2023/09/22 【2091】NZAM 上場投信 ドイツ国債7-10年(為替ヘッジあり) ドイツ国債ETF
2023/09/22 【2092】NZAM 上場投信 フランス国債7-10年(為替ヘッジあり) フランス国債ETF
2023/10/05 【2093】上場Tracers 米国債0-2年ラダー(為替ヘッジなし) アクティブ運用型 米国国債ETF
2023/10/26 【2095】グローバルX S&P500配当貴族 ETF(為替ヘッジあり) 米国株ETF
2023/10/26 【2096】グローバルX オフィス・J-REIT ETF 国内REIT型ETF
2023/10/26 【2097】グローバルX レジデンシャル・J-REIT ETF 国内REIT型ETF
2023/10/26 【2098】グローバルX ホテル&リテール・J-REIT ETF 国内REIT型ETF
2023/11/28 【2255】iシェアーズ 米国債20年超 ETF 米国国債ETF
2023/11/28 【2256】iシェアーズ 米国総合債券 ETF 米国債券ETF
2023/11/28 【2257】iシェアーズ 米ドル建て投資適格社債 ETF 米国債券ETF
2023/11/28 【2258】iシェアーズ 米ドル建てハイイールド社債 ETF 米国債券ETF
2023/11/28 【2259】iシェアーズ フランス国債7-10年 ETF(為替ヘッジあり) フランス国債ETF
2023/11/29 【2011】SMDAM Active ETF 日本高配当株式 アクティブ運用型 日本株ETF

2023年には、指数に連動するのではなく、ファンドが独自の視点で運用するアクティブ型の日本株ETFが多数上場しました。

ただ、アクティブ型ETFは信託報酬が高く、一時的には日経平均・TOPIXよりもトータルリターンで上回る成績となっていても、長期的には収束していくことが一般論のためおすすめしません(信託報酬の分だけ、日経平均株価・TOPIX連動型ETFの方が成績が良くなる)。

2023年には過去最多の37銘柄が上場しましたが、おすすめできる銘柄は見当たりません(【2247】iFreeETF S&P500(為替ヘッジなし)だけはS&P500指数の信託報酬最安値帯のため米国株ETFの候補にはなりますが、上場直後は分配金や流動性が安定していないため、既存銘柄よりもおすすめはできません)。

 

まとめ

この記事では、新規上場ETFに投資するメリット・デメリットについて解説した上で、東証の新規上場ETFの傾向について解説してきました。

既に東証ETFでは、米国株ETFや世界株ETFなどインデックス投資の主要商品に投資できるようになっているため、新規上場ETFへの投資にはデメリットしかなくなっている状況です。

新規上場したばかりのETFは、将来的な流動性リスクや分配金への信頼性が不透明なため、信託報酬が最安値のS&P500指数連動型ETFや世界株ETFが新規上場したとしても、当サイトではすぐにはおすすめ銘柄にはしません。

2022年と2023年の2年間では合計67銘柄が上場しましたが、既存銘柄に代わって、長期投資におすすめできる銘柄は1銘柄もありません。

新NISAを使ったETF投資をする場合には、新規上場ETFではなく、既に定評があるETFに投資することをおすすめします。

 

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