「ETFのチャートはどのサイトを使えばいい?」「ETFのチャートを見る上でのポイントとは?」「証券会社のアプリからもチャートは見れるの?」など、ETFのチャートについてお困りではありませんか?
ETF投資をする上では、長期の月足チャートを見ることがポイントとなります。
世界的投資サイト「Trading View」がおすすめですが、証券会社の無料チャートソフトやアプリから簡易チャートを見ることも可能です。
この記事では、ETF投資におけるチャートの見方について解説した上で、チャートサイト・無料チャートソフト・アプリのチャート比較、Trading Viewの使い方についても紹介しています。
ETF投資におけるチャートの見方について
チャートは時間軸によって、1ヶ月単位の月足チャート、1週間単位の週足チャート、1日単位の日足チャート、5分単位の5分足チャートなどがあります。
ETF投資において基本となるのは月足チャートであり、週足チャートは特に見なくても問題ありません。
新NISAを使ったETFの長期・積立・分散投資をする上で、チャートの見方について解説していきます。
なお今回は、NASDAQ100指数に連動する米国株ETF(ハイリスク・ハイリターン)【1545】NEXT FUNDS NASDAQ-100(為替ヘッジなし)連動型上場投信を例に解説していきます。
月足チャート
ETF投資においては、月足チャートを見ることが基本となります。
月足チャートとは、ローソク足が1ヶ月単位で示されているチャートです。
月足チャートでは、ローソク足の始値は月初の始値、ローソク足の終値は月末の終値、ローソク足の高値はその月の高値、ローソク足の安値はその月の安値を示しています。
ETFの多くは、時価総額加重平均のインデックス型であり、米国株ETFや世界株ETFを含め、多くのETFの月足チャートは右肩上がりになっています。
インデックスの多くは、複数銘柄に分散投資されており、TOPIXやS&P500指数などの時価総額加重平均型では時価総額に基づいて産業構造の変化が調整されることなどが要因です。
ETFのチャートを見る上では月足チャートが基本となり、月足チャート以外のチャートは見なくても構いません。
以下では、日足チャートと5分足チャートについても解説していきますが、月足チャートだけ見ながらETF投資しても問題ありません。
逆に、日足チャートと5分足チャートだけを見て、月足チャートを見ないは絶対にやめてください。
ETF投資をする上では、月足チャートだけは必ず確認するようにしてください。
当サイトに掲載しているETFのチャートは、全て月足チャートとなっています。
多くのETFは、月足チャートで見ると右肩上がりとなっていますが、このようなチャートから安定して利益を得るには、長期・積立・分散投資が有効です。
長期・積立・分散投資について詳しくは、下記記事を参照ください。

日足チャート
日足チャートとは、ローソク足が1日単位で示されているチャートです。
日足チャートでは、ローソク足の始値はその日の始値(寄り付きの値)、ローソク足の終値はその日の終値(大引けの値)、ローソク足の高値はその日の高値、ローソク足の安値はその日の安値を示しています。
個別株投資のトレードをする場合には、日足チャートは基本となりますが、長期のETF投資において日足チャートは見る必要はありません。
今回見ている【1545】NEXT FUNDS NASDAQ-100(為替ヘッジなし)連動型上場投信は、人気ETFであり、1日の売買代金が10億円以上はありますが、日足チャートで見るとほとんど動いていないことが分かります。
5分足チャート
5分足チャートとは、ローソク足が5分単位で示されているチャートです。
ETF投資において、5分足チャートは流動性リスクを確認する上で見ておいてもよいでしょう。
ETFの流動性を確認するためには、5分足チャートで見て、寄り付き(9時00分)もしくは大引け(15時00分)に取引が成立しているかどうかを確認しておいてください。
当サイトでは、ETF投資をする際には、引成注文を出して大引けに取得することを推奨していますが、これは大引けには安定的に取引されるためです。
上図チャートは、【1545】NEXT FUNDS NASDAQ-100(為替ヘッジなし)連動型上場投信の2023年12月4日の5分足チャートとなっています。
5分足チャートの左端の寄り付き、右端の大引けに取引が成立していることが確認できるかと思います。
より詳しく、寄り付き・大引けに取引されている量を確認するには、「歩み値(Time&Scale)」を確認する必要があります。
上記の寄り付きについて、「歩み値(Time&Scale)」で見ると次の通りです。
寄り付きには、3029株取引されたことが分かります。
大引けの歩み値は次のようになっていました。
大引けに掛けては取引が集中しやすく、終値では544株取引されたことが分かります。
【3大ネット証券・無料チャートソフト編】ETFのチャートを比較
当サイトのETFチャートは、マネックス証券の有料チャート「マーケットライダープレミアム」(月額4,180円(税込み))を使用しています。
トレードの延長などで有料チャートを使える場合にはおすすめできますが、新NISAによるETF投資をする上では必要ありません。
ここでは、3大ネット証券(SBI証券、楽天証券、マネックス証券)の無料チャートソフトについて比較していきます。
なお、今回は月足チャートの画像を掲載しますが、どの証券会社も無料で口座開設でき、無料で使えるため、実際に使ってみて自分自身が使いやすいチャートを見つけてみてください。
SBI証券「HYPER SBI 2」
SBI証券の「HYPER SBI 2」は、SBI証券に口座を持っていれば無料で利用できる無料チャートツールです。
※参考:SBI証券「HYPER SBI 2」
月足チャートは問題なく表示できます。
楽天証券「MARKET SPEED II」
楽天証券の「MARKET SPEED II」は、楽天証券に口座を持っていれば無料で利用できる無料チャートツールです。
※参考:楽天証券「MARKET SPEED II」
月足チャートは問題なく表示できるため、ETF投資も問題ありません。
マネックス証券「マネックストレーダー」
マネックス証券の「マネックストレーダー」は、マネックス証券に口座を持っていれば無料で利用できる無料チャートツールです。
※参考:マネックス証券「マネックストレーダー」
月足チャートは問題なく表示できます。
【投資サイト編】ETFのチャートを比較
証券会社のツールを起動するには手間が掛かるため、投資サイトで見れる無料チャートを活用することも手です。
投資サイトについて、ETFの月足チャートを見比べていきましょう。
ただ、「Trading View」のクオリティーが余りにも高過ぎるため、他の無料サイトや無料ツールは太刀打ちできていません。
Trading View
株や為替、仮想通貨、商品先物、指数など、世界中のあらゆるチャートを確認できる「Trading View」では、東証ETFのチャートも確認できます。
正直、Trading Viewで見られてしまうと、他の無料チャートは敵いません。
今回、紹介する無料チャートの中では最もおすすめです。
【1545】NEXT FUNDS NASDAQ-100(為替ヘッジなし)連動型上場投信に加えて、元のNASDAQ100指数や、ドル円チャートを追加することも可能です。
ETF投資における、Trading Viewの使い方については、下記で詳しく解説しています。
Yahoo!ファイナンス
「Yahoo!ファイナンス」でも、東証ETFのチャートを見ることができます。
最長10年単位の月足チャートも見られるため、ETF投資にも使えるでしょう。
みんなの株式
“みんかぶ”こと株式情報サイト「みんなの株式」でも、東証ETFのチャートを見ることが可能です。
株探
みんかぶ系列でテーマ株に強い株式情報サイト「株探」でも、東証ETFのチャートを見ることができます。
「みんかぶ」や「株探」は、テーマ株に強い株式情報サイトのため、チャート機能は本当に最低限という感じです。
株マップ.com
株式情報サイト「株マップ.com」でも、東証ETFのチャートを見ることが可能です。
なお、ETFに特化した姉妹サイトの「ETF株マップ.com」ではチャートは見られないようです。
以上紹介してきた以外にも多くの株式情報サイトがあり、東証ETFのチャートも見られますが、「Trading View」と比較してしまうと、どうしてもクオリティーの差が明確になってしまいます。
Trading Viewの使い方
世界的な投資チャートサイト「Trading View」について、基本的な使い方やETF投資における有効な使い方を見ていきましょう。
なお、スーパーチャートなどの基本的な機能を使うためにも、無料会員登録をしておくようにしましょう。
Trading Viewでチャートを見る方法
Trading Viewでチャートを見る方法について解説していきます。
東証ETFについて見たい場合には、Trading Viewの上部にある検索バーに東証の銘柄コード(【1545】NEXT FUNDS NASDAQ-100(為替ヘッジなし)連動型上場投信の場合は“1545”)を入力して検索します。
Trading Viewは世界中の市場に対応しているため、検索バーに東証の銘柄コードを入れると、候補の銘柄や指数が表示されます。
東証ETFを見たい場合には、検索結果の一覧から探します。
チャートを見たい銘柄にクリックカーソルを移動すると、右端に「チャートを起動」が表示されるのでクリックします。
スーパーチャートが表示されます。
表示期間やローソク足の種類、他のチャートの追加などは、このページからできます。
ETFチャートに他の指数を追加する
ETFチャートに他の指数を追加する方法を見ていきましょう。
今回は、【1545】NEXT FUNDS NASDAQ-100(為替ヘッジなし)連動型上場投信のチャートに、オリジナルのNASDAQ100指数を追加する方法で解説していきます。
チャートの左上にある「+」マークをクリックします。
「シンボルを比較」が出るので、「NASDAQ」と検索して、一番上に出ている「NASDAQ 100」をクリックして追加します。
これでNASDAQ100指数のチャートが追加されました。
なお、2022年以降の【1545】NEXT FUNDS NASDAQ-100(為替ヘッジなし)連動型上場投信と、NASDAQ100指数の差はドル円相場で説明可能です。
東証ETFをドル建て価格で表示する
東証ETFを含む円建て資産をドル建て価格で表示する方法について見ていきましょう。
チャートの右上にあるタブをクリックし(複数チャートを表示している場合には「混合」、日本株や東証ETFなどの円建て資産の場合には「JPY」となっています)、米ドルを意味する「USD」で検索して「USD」をクリックします。
すると、チャートがドル建て表示となりました。
ドル建て表示とすると、【1545】NEXT FUNDS NASDAQ-100(為替ヘッジなし)連動型上場投信と、NASDAQ100指数はほぼ完全に値動きが一致していることが分かります。
しかし、これだけのチャート機能を無料で使えてしまっては、他の無料チャートは敵いません。
Trading Viewは、世界中の投資家がアクセスするスケールメリットを生かせることによって、このようなサービス提供が可能となっているものと思われます。
【3大ネット証券・アプリ編】ETFのチャートを比較
3大ネット証券(SBI証券、楽天証券、マネックス証券)の株アプリで見られるチャート機能について比較していきましょう。
こちらもチャートソフト同様に無料で使えるため、実際に使ってみて自分自身が使いやすいアプリを見つけてみてください。
ただ、当然ながら、スマホ画面は小さいため、Trading ViewなどをPC画面で見る場合に比べるとクオリティーは大きく下がります。
SBI証券「SBI証券株アプリ」
SBI証券のアプリ「SBI証券株アプリ」では、東証ETFのチャートを見ることが可能です。
※参考:SBI証券「SBI証券株アプリ」
楽天証券「iSPEED」
楽天証券のアプリ「iSPEED」では、東証ETFのチャートを見られます。
※参考:楽天証券「iSPEED」
マネックス証券「マネックストレーダー株式 スマートフォン」
マネックス証券の株アプリ「マネックストレーダー株式 スマートフォン」を使えば、東証ETFのチャートを見ることができます。
※参考:マネックス証券「マネックストレーダー株式 スマートフォン」
注文を出すときにもチャートソフトやチャートアプリを使うべきか?
ここまで見てきた3大ネット証券のチャートソフトやアプリからは、注文を出すことも可能です。
3大ネット証券について、サイト、チャートソフト、アプリからETFを買う方法については、下記記事を参照してください。

ETFの注文を出す上では、サイト、チャートソフト、アプリの違いはないため、自分自身が一番使いやすい方法を使ってください。
サイト、チャートソフト、アプリのいずれにしても、出す注文の内容は同じになるため、使い勝手の差しかなくなるためです。
ちなみに、管理人は、証券会社のサイト上から注文を出しています。
月末に新NISAの積立を行っている場合に、外出している際などは、アプリから注文を出しても良いですね。
まとめ
この記事では、ETF投資におけるチャートの見方について解説した上で、チャートサイト・無料チャートソフト・アプリのチャート比較、Trading Viewの使い方についても紹介してきました。
ETF投資をする上では、長期の月足チャートさえ見ておけば問題ありません。
当サイトでは、マネックス証券の有料チャートソフト「マーケットライダープレミアム」を使っていますが、新NISAを使ったETF投資をするなら有料チャートソフトまでは必要ありません。
無料で使えるチャートでおすすめなのは、世界的な投資サイト「Trading View」です。
「Trading View」のチャート機能は、無料で使えるサービスの域を完全に超えており、他の無料チャートはクオリティーでは敵いません。
ただ、簡易的にETFや指数のチャートを見るなら、証券会社の無料チャートソフトやアプリを使っても問題ありません。
ETF投資を始めるならマネックス証券がおすすめ!
新NISAを使ったETF投資を始めるなら、マネックス証券がおすすめです。
マネックス証券は、新NISAの取引手数料が完全無料となっており、成長投資枠を使って世界株ETFや米国株ETFを手数料無料で長期・積立・分散投資できます。
マネックスカードでクレカ投信積立すると還元率1.1%となっており、つみたて投資枠で世界株投信や米国株投信に投資するとAmazonギフト券やdポイントと交換できるマネックスポイントが貯まります。
また、マネックス証券のiDeCoは、NASDAQ100指数「iFreeNEXT NASDAQ100 インデックス」、米国株投信「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」、世界株投信「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」と揃っているため、新NISAとiDeCoを同時に始めたい場合には特におすすめです。
マネックス証券のETF投資について、より詳しく知りたい場合には下記記事も参照してみてください。
