デイトレやスイングトレードなどの短期投資におすすめのETF5選!【2020年最新版】

「デイトレやスイングトレードのような短期投資におすすめのETFはどれなんだろう?」とお困りではありませんか?

一般的に、ETFは長期・積立・分散投資に向いた金融商品であり、短期投資をするには向いていません。ただ、ETFの中にはレバレッジ型やインバース型といった短期投資に特化した銘柄があります。

今回は、レバレッジ型ETF・インバース型ETF・ダブルインバース型ETFの中から、特に短期投資に向いているおすすめのETF5銘柄について紹介していきます。

 

短期投資におすすめのETFとは?

一般的に、ETFは長期投資をすることが目的の金融商品であるため、デイトレやスイングトレードといった短期投資には向いていません。

また、短期投資をするには、銘柄に流動性が必要となります。具体的には、1日の売買代金が10億円に満たない銘柄で短期投資をするのはリスクが大きいと言えます。

ETFは200銘柄以上が上場していますが、短期投資向きの条件を満たした銘柄に絞ると、10銘柄未満になってしまいます。

ETFの中でも短期投資に適するのが、レバレッジ型ETFとインバース型ETFです。

レバレッジ型ETFとは、日経平均株価やTOPIXに対して前日比2倍の値動きをするETFです。インバース型ETFは、日経平均株価やTOPIXに対して逆(-1倍)の値動きをするETFです。また、インバース型ETFにレバレッジを掛けたダブルインバース型ETFもあります。

レバレッジ型ETFは上昇相場での短期投資におすすめであり、インバース型・ダブルインバース型ETFは下落相場での短期投資におすすめとなっています。

ただ、レバレッジ型ETFとインバース型ETFは、分配金は一切出ず、信託報酬も高いため、長期投資には全く向いていないETFであることには注意が必要です。

また、レバレッジ型ETFは「指数の前営業日の2倍の値動き」となるように設定されています。このため、指数が上昇と下落を交互に繰り返す場合には、長期的には逓減していってしまいます。
※例えば、TOPIXが+5%上昇→-10%下落→+5%上昇という値動きとなった場合、TOPIXは+5%-10%+5%=100%となって元の値に戻りますが、レバレッジ型ETFは2倍の複利効果となるため、10%×(-20%)×10%=96.8%と逓減してしまいます。

このように短期投資におすすめのETFは、長期投資には絶望的に向かないETFであることを必ず抑えておきましょう。

レバレッジ型ETF、インバース型ETF、ダブルインバース型ETFについて詳しくは下記の記事をそれぞれ参照ください。

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短期投資におすすめのETFの注目ポイント

短期投資におすすめのETFの注目ポイントを抑えておきましょう。

※信託報酬・分配金については、日本取引所のETF一覧ページにあるパンフレットの情報を参照しています。また、月足チャート画像や値動きについては、マネックス証券の「マーケットライダープレミアム」で当該銘柄を参照したデータを記載しています。

 

・手数料である「信託報酬」を要チェック!

ETFの手数料には、証券会社で購入する際の売買手数料と、運用会社に支払う信託報酬の2つがあります。ETFの銘柄選びで重要なのは信託報酬です。信託報酬は年率で示され、1日ごとに引かれていきます。

信託報酬は1日ごとに引かれていくため、短期投資をする上でも重要になってきます。

 

・短期投資におすすめのETFに分配金は出ない

残念ながら、レバレッジ型ETF・インバース型ETF・ダブルインバース型ETFでは分配金は出ません。仮に出たとしても、短期投資では関係ない話です。

 

・「直近3年間の値動き」はどうなっていたか?

便宜上「直近3年間の値動き」を掲載していますが、短期投資におすすめのETFでは気にする必要はありません。
※今回は、2017年3月1日始値から2020年3月30日終値までの値動き率について記載しています。

短期投資におすすめのETFが、いかに長期投資に向かないかを確認する意味でチェックしておいてもよいでしょう。

 

・「必要投資金額」はいくらか?

そのETFに投資する際の「必要投資金額」についても抑えておきましょう。

ETFは銘柄ごとに単元口数が異なっており、レバレッジ型ETF・インバース型ETF・ダブルインバース型ETFも銘柄によって1口~10口となっています。

 

・ETFで短期投資する際に一番重要なのは流動性!

ETFでデイトレードやスイングトレードなどの短期投資をする上で最も重要になってくるのは「流動性」です。具体的には、1日の売買代金で見ることができます。

流動性が低い銘柄の板は次のようになっています。

※画像は2020年3月4日終値時点の【1470】NEXT FUNDS JPX日経400レバレッジ・インデックス連動型上場投信の板。

この板の状態では現在価格が17,500円にも関わらず、売り板が薄くなっているため17,880円でないと買うことができません。このように流動性が低い銘柄では、取引リスクが大きく、短期投資で利益を出すことは非常に難しくなっています。

一方、流動性の高い銘柄の板は次のようになっています。

※画像は2020年3月4日終値時点の【1570】NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信の板。

買い板も売り板もびっしりと注文が埋まっており、いつでもこの価格で取引することが可能です。短期投資を行うには、このように流動性が高く板の厚い銘柄を選ぶことが絶対条件です。具体的には、1日の売買代金が10億円以上あることを目安としておきましょう。

 

短期投資におすすめのETF5選!

デイトレやスイングトレードといった短期投資におすすめのETFを5銘柄見ていきましょう。

手数料が低いレバレッジ型ETF!【1458】楽天ETF-日経レバレッジ指数連動型

【1458】楽天ETF-日経レバレッジ指数連動型

信託報酬(税込) 0.385%
分配金 0円(年1回)
分配金利回り 0%
直近3年間の値動き -0.72%(8,250円→8,190円)
必要投資金額 8,190円(1口)

【1458】楽天ETF-日経レバレッジ指数連動型は、楽天投信投資顧問が運用する、「日経平均レバレッジ・インデックス」に連動するETFです。

こちらは日経平均株価の2倍の値動きに連動するETFとなります。レバレッジ型ETFでは信託報酬が最も低くなっており、流動性も十分にあることから、短期投資に最もおすすめの銘柄です。

なお、日本株に連動するレバレッジ型ETFには、日経平均株価、TOPIX、JPX日経インデックス400の3種類がありますが、短期投資をする上ではボラティリティー(値動き幅)・流動性ともに最も大きい日経平均株価に連動するETFがおすすめです。TOPIXは日経平均に比べてボラティリティー・流動性が小さくなっています。JPX日経インデックス400はTOPIXと同程度のボラティリティーですが、流動性が全くなく問題外です。

 

手数料が低いダブルインバース型ETF!【1459】楽天ETF-日経ダブルインバース指数連動型

【1459】楽天ETF-日経ダブルインバース指数連動型

信託報酬(税込) 0.385%
分配金 0円(年1回)
分配金利回り 0%
直近3年間の値動き -36.91%(7,450円→4,700円)
必要投資金額 4,700円(1口)

【1459】楽天ETF-日経ダブルインバース指数連動型は、楽天投信投資顧問が運用する、「日経平均ダブルインバース・インデックス」に連動するETFです。

こちらは日経平均株価の-2倍に連動するダブルインバース型ETFとなっています。株式市場が新型コロナウイルスによる世界株安に見舞われた2020年2~3月のような下落局面時の短期投資に効果を発揮するETFです。

日経平均のダブルインバース型ETFでは、信託報酬が頭一つ低くなっており、流動性も短期投資するには十分あります。下落局面での短期投資に最もおすすめのETFです。

 

世界株安局面での短期投資におすすめ!【1552】国際のETF VIX短期先物指数

【1552】国際のETF VIX短期先物指数

信託報酬(税込) 0.396%
分配金 0円(年1回)
分配金利回り 0%
直近3年間の値動き -35.94%(26,400円→16,910円)
必要投資金額 16,910円(1口)

【1552】国際のETF VIX短期先物指数は、三菱UFJ国際投信が運用する、「S&P500 VIX短期先物指数」の円換算値に連動するインバース型ETFです。

「VIX短期先物指数」は、米国市場を代表する「S&P500指数」の逆相関指数となっており、「恐怖指数」とも呼ばれているものです。

新型コロナウイルスによる世界株安に見舞われた2020年2~3月のような局面ではボラティリティー・流動性ともに急増することから、世界株安局面での短期投資におすすめの銘柄となっています。

 

最も基本的なレバレッジ型ETF!【1570】NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信

【1570】NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信

信託報酬(税込) 0.88%
分配金 0円(年1回)
分配金利回り 0%
直近3年間の値動き -3.42%(14,610円→14,110円)
必要投資金額 14,110円(1口)

【1570】NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信は、野村アセットマネジメントが運用する、「日経平均レバレッジ・インデックス」に連動するETFです。

日経平均株価のレバレッジ型ETFとなっています。全ETFの中で最も流動性が大きい銘柄の一つであり、デイトレーダーやスイングトレーダーご用達の銘柄です。

流動性は全く問題ありませんが、信託報酬が高めです。こちらの銘柄を手掛けるなら、信託報酬が低い【1458】楽天ETF-日経レバレッジ指数連動型をおすすめします。短期投資をする上では流動性は一定の閾値を超えていれば十分であり、流動性が大き過ぎることはそれほどメリットにはなりません。

 

最も基本的なインバース型ETF!【1571】NEXT FUNDS 日経平均インバース・インデックス連動型上場投信

【1571】NEXT FUNDS 日経平均インバース・インデックス連動型上場投信

信託報酬(税込) 0.88%
分配金 0円(年1回)
分配金利回り 0%
直近3年間の値動き -14.82%(2,031円→1,730円)
必要投資金額 1,730円(1口)

【1571】NEXT FUNDS 日経平均インバース・インデックス連動型上場投信は、野村アセットマネジメントが運用する、「日経平均インバース・インデックス」に連動するETFです。

日経平均と逆連動するインバース型ETFです。インバース型ETFは、流動性が低く短期投資するには不十分な銘柄が多い中で、この銘柄だけは唯一短期投資をするにも十分な流動性となっています。

相場の下落局面での短期投資にはダブルインバース型ETFがおすすめですが、投資初心者が価格変動リスクを小さく取引したいなら、こちらがおすすめです。

 

短期投資におすすめのETF比較一覧表

短期投資におすすめのETF ETFの種類 連動指数 信託報酬(税込) 分配金利回り 直近3年間の値動き 必要投資金額
【1458】楽天ETF-日経レバレッジ指数連動型 レバレッジ型ETF 日経平均株価 0.385% 0% -0.72% 8,190円
【1459】楽天ETF-日経ダブルインバース指数連動型 ダブルインバース型ETF 日経平均株価 0.385% 0% -36.91% 4,700円
【1552】国際のETF VIX短期先物指数 インバース型ETF S&P500 VIX短期先物指数 0.396% 0.00% -35.94% 16,910円
【1570】NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信 レバレッジ型ETF 日経平均株価 0.88% 0% -3.42% 14,110円
【1571】NEXT FUNDS 日経平均インバース・インデックス連動型上場投信 インバース型ETF 日経平均株価 0.88% 0% -14.82% 1,730円

 

まとめ:短期投資におすすめのETFは?

最後に、デイトレやスイングトレードといった短期投資におすすめのETFについてまとめておきましょう。

基本的には、日経平均のレバレッジ型ETFであり、信託報酬が一回り低くなっている【1458】楽天ETF-日経レバレッジ指数連動型がおすすめです。

相場の下落局面においては、日経平均のダブルインバース型ETFで、信託報酬が低い【1459】楽天ETF-日経ダブルインバース指数連動型がおすすめです。

相場の状況に応じて、上記2銘柄のETFを使い分けていくことがETFを使った短期投資においては基本となります。

また、世界株安の局面においては、恐怖指数ことVIX短期指数に連動する【1552】国際のETF VIX短期先物指数もおすすめです。

なお、短期投資におすすめのレバレッジ型ETF、インバース型ETF、ダブルインバース型ETFは、分配金が出ず、信託報酬が高く、長期的には複利効果で逓減していく性質があるため長期投資には全く向いていません。

ETF投資においては、短期投資に強いETF、長期投資に強いETFを使い分けるようにしていきましょう。

 

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マネックス証券

マネックス証券のETF投資について、より詳しく知りたい場合には下記記事も参照してみてください。

マネックス証券のETF投資を解説!新NISAや人気ランキング、買い方についても紹介!
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